光る動物(22)(カイコ)-カイコを始めた黄帝の話(15)-蜚廉から風伯へ(7)
- 2017/12/01
- 05:05
幽閉された父『姫昌』を解放してもらうため、
家宝三点を土産に、『紂王』の元に訪れました。
そして、得意の琴で、『紂王』を感動させると、
『紂王』は、『姫昌』の罪を許すと言いました。
その夜、『伯邑考』は、良かったと安心して、
休んでいると、
『妲己』が来て、誘惑してきました。
しかし、
『伯邑考』は、きっぱりと誘惑を断ったため、
『妲己』は、辱めを受けたと言って、
逆恨みしました。
そして、『妲己』は、『紂王』に、
「『伯邑考』に、
献上してきた猿を、見せてくれと頼んだら、
『伯邑考』が、猿をけしかけたので、
襲われて、腕を傷つけられた。
だから、すぐに処刑して。」と嘘を言って、
『伯邑考』を殺すように、お願いしました。
『紂王』は、『妲己』の言う事なら何でも聞くので、
すぐに、弁明する機会も与えられず、
3日後に、『伯邑考』の処刑が決まりました。
すると、『伯邑考』は、
どうせ殺されるならと、
『紂王』に対する諫言の歌を、大声で歌いました。
すると、『紂王』は、怒り狂い、
その歌を聞いて、その場で、すぐに、
『伯邑考』の手足を釘付けにし、
切り刻み、干し肉にするように命じました。
そして、
『紂王』は、『伯邑考』を殺しただけでは、
腹の虫が収まらないので、
『姫昌』に忠誠心を試すと言って、
『伯邑考』からつくった肉汁を持って来て、
「自分に反抗しない証を見せる為、
お前の長男『伯邑考』からつくった肉汁を飲め!
もし飲まないなら、長男だけではなく、
おまえの一族郎党を、全員肉汁にする!」と言いました。
『姫昌』は、深くうなずいた後、肉汁を手に取り、
大泣きながら、飲食したそうです。
『姫昌』が、幽閉されている間、
彼を慕っている民衆や諸侯らが、
「『姫昌』は、役に立つ人物です。
ここで殺してしまっては、
もったいないでしょう。」と言って、
あらゆる関係機関に、貢ぎ物を送り続けました。
『北口和皇』熊本市議会議員のように、
権力をかざした恫喝、私腹を肥やすので、
有名な政治家、
当然、賄賂が大好きな宦官『費仲』にも、
『姫昌』の関係者から、
物凄い賄賂をもらったそうです。
ただし、宦官『費仲』は、
『妲己』の父『蘇護』の時のような嫌がらせは、
しませんでしたが、
賄賂を貰うだけで、特に、何もしなかったそうです。
『姫昌』は、7年もの間、幽閉されていたので、
時間が沢山あったので、
何もしないのは、もったいないと思い、
『姫昌』の関係者から、
賄賂をもらっていた牢屋の番人から、
文房具を貰い、
中国で最初の書物「周易」と言われる占術を書いたり、
民衆のための理想の国家構想について考えたそうです。
その頃、…(続く)
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