光る動物(20)(カイコ)-カイコを始めた黄帝の話(13)-蜚廉から風伯へ(5)
- 2017/11/22
- 05:05
重税を課し、反抗する人々を殺害し、
儀式で、必要だと言って、
多くの人間を生贄とし、
また、
外征を頻繁に行ったので徴兵も行われ、
民衆は「殷(商)」に対して、
嫌悪感を持つようになり、
諸侯たちも、不快な気持ちを抱いていました。
「殷(商)」の『紂王』を補佐する四大諸侯の1人の
『仇侯鄧』の娘が美貌だったため、
『紂王』は、自分の側室になるように要求しました。
しかし、彼女は、側室になることを激しく拒んだため、
激怒した『紂王』は、彼女を誅殺したそうです。
四大諸侯の1人の北伯侯『崇侯虎』は、
これを利用し、政敵を一掃しようと考えました。
そして、北伯侯『崇侯虎』は、
娘の恨みを晴らすため『仇侯』が、
謀反を企てていると讒言しました。
すると、『紂王』は、激怒して、
『仇侯』を召喚し、処刑して、
その遺体を切り刻んで、
「肉の塩漬け」にして、
酒宴で諸侯に振る舞ったそうです。
その酒宴で、『仇侯』と仲の良かった
四大諸侯の1人の『鄂侯嵩(卾侯)』が、
体を震わせながら、泣いていました。
『鄂侯嵩(卾侯)』の
隣に座っていた北伯侯『崇侯虎』は、
『鄂侯嵩(卾侯)』が、泣きながら、
『紂王』の行為を、批判していると、
『紂王』に伝えました。
すると、案の定、『紂王』は激怒して、
その場で、『鄂侯』を処刑して、肉を切り刻んで、
「干し肉」にしたそうです。
その後、「殷(商)」の宮殿で、
会議が開かれる事になりました。(続く)
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