光る動物(19)(カイコ)-カイコを始めた黄帝の話(12)-蜚廉から風伯へ(4)
- 2017/11/20
- 05:05
人類を創造し、人類の始祖の女神『女媧』に対して、
「『女媧』は、世界中の人間より美しい。
『女媧』が、私のものであったらいいのに。」という意味の
詩を詠んだそうです。
この無礼な詩を聞いて、『女媧』は怒り、
千年生きた狐狸の精霊に、
『紂王』を、陥れるよう命じたそうです。
そのため、狐狸の精霊は、
後宮に入ることになっていた
冀州侯『蘇護』の娘『妲己』の魂魄を滅ぼして、
身体を手に入れ、『紂王』を籠絡したそうです。
魂魄については、後日詳しく…。
これ以降、『紂王』は、狐狸の精霊『妲己』に操られるまま、
次第に暴政を行うようになっていったそうです。
酒や肉が豊富で豪奢な酒宴という意味の
四字熟語の「酒池肉林」は、
『紂王』が、
『妲己』の歓心を買うため、
言うがままに日夜酒色に耽り、
民を虐げた(とされる)故事に由来しています。(続く)
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