光る動物(17)(カイコ)-カイコを始めた黄帝の話(10)-蜚廉から風伯へ(2)
- 2017/11/16
- 05:05
清廉な冀州候『蘇護(蘇忿生)』でした。
『紂王』に、気に入られていた宦官『費仲』は、
本来、貢物を貰うような立場ではないのに、
『紂王』に、気に入られていたのをいいことに、
諸侯に賄賂を要求していました。
しかし、清廉な冀州候『蘇護』が、
賄賂を嫌い、貢物をを送らないので、
宦官『費仲』は、思い知らせるため、
美女好きな『紂王』に、『蘇護』の娘『妲己』が、
物凄い美人だと勧めたそうです。
そして、『紂王』が、
『蘇護』に娘『妲己』を、
差し出せと迫りましたが、
「娘を差し出してまで、
出世しようとは思いません。
君主が色欲に溺れ、民を顧みなければ、
国力は衰え、滅びます。」と諌めたところ、
『紂王』は、逆上し『蘇護』に死刑を言い渡しました。
しかし、
『費仲』が弁護したため、『蘇護』は放免されました。
『費仲』が弁護したのは、
恩を売りつけるためと気が付いていた『蘇護』は、
礼は言ったものの、
『費仲』に賄賂は渡しませんでした。
そのため、『費仲』は、
自分を甘く見るとどうなるか、見せしめが必要だと考え、
『紂王』に、
「『蘇護』は、戦いの準備を始めている。」と言って、
残酷で貪欲で、
「通った後は、草すらも残らない。」と評される
四大諸侯の1人の北伯候(曹州侯)『祟候虎(崇侯虎)』による、
『蘇護』の討伐を勧めました。
『蘇護』は、
「相手がその気なら、城を枕に討ち死し、
陛下が己の愚行に気付かれんことを願う。」と言って、
戦いの準備をしました。
『祟候虎(崇侯虎)』は、最初、大敗を喫したのですが、
弟の『崇黒虎』の援軍を受けて、
『蘇護』の息子『蘇全忠』を捕らえました。
その後、戦いは、一進一退が続きました。(続く)
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