10月13日は獣医さんの日-大丈夫か?日本の政治家(6)
- 2017/10/26
- 05:05
獣医師の需給関係に直接影響を与えます。
現在、日本の獣医師は、約4万人だそうです。
一般社会では、
獣医師の就職先イコール動物病院だと思います。
実際、その多くが、動物病院に就職していますが、
獣医師の就職先の内訳は、
小動物臨床が約40%、
牛・ブタ・馬などの産業動物臨床が、約10%、
検疫や伝染病などに対応する公務員が、約24%、
その他が、約10%、
獣医師を辞めた人が、約10%だそうです。
ちなみに、
新しく加計学園に獣医学部を新設するのは、
公務員獣医が不足しているからと言う理由ですが、
外国では、ほとんどが臨床関係の仕事に就き、
そもそも公務員になる獣医があまりいません。
実際、公務員になる獣医師の割合は、
日本の24%に対して、
アメリカで4%、イギリスで2%、フランスで5%、
欧米で公務員獣医が多いと言われている
ドイツでも12%です。
しかし、日本では、
犬、猫等のペット数の減少傾向に加え、
産業用動物が漸減する状況の下で、
小動物臨床の獣医師は、
増加傾向で、余っている一方、
地方の公務員等は不足しているそうです。
獣医師会等は、この実態を、
「獣医師は、偏在しているものの、
総数は足りている。」と言っています。
こうした獣医が不足している所の原因には、
資格取得のコストの割に、
待遇の悪さが指摘されて、
これを改善すれば、
獣医不足は解消されるので、
新たな獣医学部は必要ないというのが、
文科省や獣医学会等の共通した見解です。
でも、改善される見通しがついていません。
獣医師の国家試験の受験者数が、
新卒者で毎年、千人前後いるそうです。
そこに、獣医学部が新設されると、
これまでの獣医学部の定員総数の17%、
160人の増員となります。(続く)
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