光る動物(12)(カイコ)-カイコを始めた黄帝の話(5)
- 2017/09/26
- 05:05
あっという間に、城が炎に包まれました。
城兵たちがパニック状態に陥り、
どんどん城兵たちの士気が低下しましたが、
神獣部隊の誘導と消火活動により、
城兵たちは、パニック状態から脱出する事が、
出来ました。
しかし、『炎帝』が取り扱う火は、
神出鬼没に出火してきました。
『軒轅(黄帝)』は、
このまま行くと、兵士たちの限界が来て、
士気が低下し、やがては、全滅すると思い、
この先の対策をどうするかを考えていた所、
神獣部隊が、
「『炎帝』が、火を取り扱うのが得意なら、
水を取り扱うのが得意な龍神『応龍』に、
助けを求めましょう。
私たちは、
龍神『応龍』の居所を知っています。」と助言してきました。
龍神『応龍』は、翼を持ち、
龍の頭に鷹の体を持った姿だそうです。
ちなみに、
泥水で育ったクサリヘビ科の毒蛇のマムシは、
五百年で、角と足が生えて、「蛟(雨竜)」になります。
その後、「蛟」は、千年すると「竜(成竜)」となります。
その後、「竜」は、五百年で、「角竜」となり、
その後、「角竜」は、千年で、「応竜」になり、
その後、年老いた「応竜」は、
天の東を守る「青龍」、南を守る「朱雀」、
西を守る「白虎」、北を守る「玄武」の四神の
中心を守る「黄竜」となるそうです。
ちなみに、
竜が雨を降らせるのは、
最高神「天帝(玉皇大帝)」の命令によるもので、
勝手に雨を降らせると、罰が下るそうです。
大晦日に生贄がなかったのを怒った「天帝」が、
3年の間降雨を止めるように竜たちに命じたそうです。
しかし、九龍鼎の「玉柱龍」が、
干ばつに困っている人を助ける為、
命令に従わずに雨を降らせたので、
地上に千年間落とされたそうです。
また、3年の間の降雨を禁じた「天帝」の命に背いた
「金龍」が、鉄の鎖に拘束される罰を受けたそうです。
『則天武后』が皇帝となった頃、
許可を受けずに、
国号が唐から周(武周)に改められたことに怒った
「天帝」が、降雨を3年間止めるように命じたそうです。
しかし、「西遊記」の『三蔵法師』が乗る馬で有名な「玉竜」が、
人々が旱魃で苦しむ様子を見かねて、
独断で雨を降らせたそうです。
すると、「天帝」は、「玉竜」を、地上の山の中に千年間監禁し、
金豆の花が咲くまでは天に戻れないという罰を下したそうです。(続く)
- 関連記事