光る動物(9)(カイコ)-カイコを始めた黄帝の話(2)
- 2017/09/18
- 05:05
聖徳があって帝位につき、
医薬と農業と火を司り、
人々の生活を長い間、安定させていましたが、
120歳になり、体が弱り、権勢の衰退が見られました。
そのため、各地で、反乱が起こり、世の中は乱れました。
混沌としていた中、
中原の東方の戦の上手い九黎族の首領『蚩尤』が、
新興勢力として、頭角を現してきました。
『蚩尤』には、
誰にも負けないほどの野心がありました。
そして、『蚩尤』の兄弟は、72-81人いたと言われ、
『蚩尤』も含めて、獰猛で、獣身人面で、五穀を食べず、
石や鉄が主食の怪物で、支配した地域に対して、
圧政を敷いたので、民衆は苦しんでいました。
『炎帝』は、
『蚩尤』と黄河下流地域の帰属をめぐって、
争っていましたが、
『蚩尤』は、
人々から天下無敵の「戦の神」と呼ばれる位、
戦いが上手く、
『炎帝』軍団が、
黒曜石などの旧式の武器しかなかったのに対して、
『蚩尤』の支配地域では、
金属が豊富にあり、冶金技術や、
青銅や鉄器で、武器を鋳造する術も持っていました。
その上、軍隊も、「銅頭鉄額」と言われる位、
勇猛果敢のため、連戦連勝で、
『炎帝』は、
惨敗し続け、もう少しで全滅すると言う所まで、
追い詰められました。(続く)
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