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これは?(36)-光る虫(1)

ブラジルのセラードと呼ばれる草原地帯では、
シロアリの一種のCornitermes cumulansが、
巨大な塚をつくります。

その塚は、
雨期の最初の一週間だけ、夜間に緑色に鮮やかに光ります。

dfさ

それは、
とても幻想的で、
1度見れば、忘れられない風景です。

この奇妙な現象は、昔から知られていましたが、
何故かは分かりませんでした。

保全生物学者『Kent H. Redford』が、
1980年に、当時ハーバード大学の学生で、
テングシロアリを食べるアリクイを研究していました。

そして、テングシロアリの塚が光る現象に興味を抱き、
調べた結果、1981年に、この発光原因は、
塚の表面から頭を出している、
新種のヒカリコメツキ(Pyrearinus termitilluminans)の
幼虫という事を発見しました。

一塚あたり平均180頭の幼虫がいるそうです。

そして、調査した結果、
ヒカリコメツキの幼虫が光る理由が、分かったそうです。

ヒカリコメツキの幼虫は、
テングシロアリの巣の内部ではなく、
塚の外面にトンネルを掘って生息しています。

テングシロアリの塚が見られるセラードには、
複数種のシロアリ類やアリ類が生息していて、

雨期の最初の雨を合図として、
コロニーからオスとメスの羽アリが出現し、
結婚飛行を行うそうです。

昆虫は正の走光性とよばれる性質を持ち、
光に虫が集まります。

そのため、ヒカリコメツキの幼虫は、
塚の穴の中から頭胸部を出して、
胸から緑色に発光し、羽アリをおびき寄せ、
羽アリを捕まえて食べるそうです。


穴の中から、緑色に発光している胸を出し、
羽アリをおびき寄せているところ

you tubeで、「Nat Geo WILD」の
「Bugs Light the Night | Brazil」と検索すれば、
捕食シーンを見れます。

ちなみに、you tubeの「Nat Geo WILD」では、
色々な動物の動画が見れます。

ちなみに、ヒカリコメツキは、
幼虫だけではなく、
蛹も成虫も光るそうです。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、放浪しました。

そして、
海外14カ国を、放浪し、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

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