日露戦争(19)-イギリスの戦艦の愛猫『トーゴ』
- 2017/05/28
- 05:05
弱小国の日本により、
世界最強と言われたロシアのバルチック艦隊が、
壊滅するという予想もしなかった海戦の結果は、
欧米諸国を驚愕させました。
ちなみに、
イギリスは日本海軍の勝因を詳細に研究した結果、
軍艦の根本的な作り直しが必要になったそうです。
そして、大砲を鋼鉄で囲んで動かして撃つ
「砲塔」という概念が出きたそうです。
その「砲塔」のため戦艦が巨大化し、
弩級(ド級)戦艦が出来たそうです。
すなわち、戦艦は、日本海軍の活躍により、
革命的な進化が起きたのでした。
それ以前の戦艦は、
前弩級(旧式)戦艦と呼ばれているそうです。
ちなみに、日本海軍は、
イギリスの弩級戦艦ドレッドノート号の
マスコット猫の名前にも影響を与えたそうです。
日本海軍の指揮官として、
日清及び日露戦争の勝利に大きく貢献した
東郷平八郎の名前をもらい、
マスコット猫の名前は、『トーゴ』となったそうです。


ちなみに、5月27日は、
1905年5月27日に日本海軍が、
ロシアのバルチック艦隊を、
殲滅したことを記念して、
海軍記念日とされていました。
しかし、
太平洋戦争敗戦により廃止されました。
有色人の小国の日本が、
白人の大国のロシアに勝ったという前例のない事実は、
白人による植民地支配により、
搾取されていたアジアやアフリカなどの
人種差別下にあった人々を勇気付け、
独立の気運が高まったそうです。
インド首相のネールは、
「日本の勝利に血が逆流するほど歓喜し、
日本についてものすごく知りたくなり勉強した。
日本の勝利は、
アジアのすべての国々に大きな影響を与え、
偉大な救いとなった。」と言ったそうです。
中国で国家の父と呼ばれる孫文は、
「日本の勝利は、
アジア人の欧米人に対する初めての勝利だ。
これは、全アジアに影響を及ぼし、
極めて大きな希望を抱けるようになった。」と言ったそうです。
ビルマのバーモウ首相は、
「日本の勝利が、アジア人の意識の底流に与えた影響は、
決して消えることはない。
すべての虐げられた民衆に、
新しい夢を与える歴史的な夜明けだった。
今でも、日露戦争で日本が勝利を得たことを、
聞いた時の感動を思い起こすことができる。
歴史的にみれば、日本の勝利は、
アジアの目覚めの出発点とも呼べるものだ。」と言いました。
アフリカ解放の父と言われたアフリカ系アメリカ人の
ウィリアム・エドワード・バーグハード・デュボイスは、
「有色人種が、白色人種に劣っているという誤解を、
日本が打破してくれた。
日本を手本として見習わなければいけない。」と言いました。
エジプト民族解放指導者であるムスターファー・カミールは、
「日本人は、ヨーロッパに身の程を、
わきまえさせてやった唯一の東洋人である。」と言いました。
そして、
日露戦争時の交渉は、
『高峰譲吉』の所で書いた
『金子堅太郎』が、アメリカで、
ハーバード留学時代の
同窓生『セオドア・ルーズベルト』アメリカ大統領と
日本の広報外交を展開したそうです。
でも、最近の日本は、
国内の色々な事件や外交を見ると、
レベルダウンしているかもしれません。
武士道を思い出して、
再び誇り高い日本になるように、
政治家はもちろん、自分を含めて
全国民が努力する必要があると思います。(続く)
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