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地震から生まれた美

毎年、3月11日には、東日本大震災の事を、
思い出します。

東日本大震災の日、
ハムスターの腫瘍切除手術が、
終わって、午後の診察をしている時でした。

地震の後、停電がありましたが、
手術したハムスターのお迎えが夕方以降の予定だったので、
そこまで、診察する事にしました。

何故か病院にアロマキャンドルがあったので、
暗くなってからは、
アロマキャンドルの灯りで、診察しました。

怪しいアロマキャンドルの光が揺らめく中、
懐中電灯などを使用し、診察したり、
薬やフードを取りに来る患者さんがいたりと、
ハムスターのお迎えが来るまで、
普通に診察していました。

そこで、今回は、
震災で美容整形が発達したという話をします。

日本人(黄色人種)には、
極寒地で目を守るために発達した蒙古襞と言う、
目頭の部分を覆う上まぶたのひだがあります。
また、寒さから目を守るため、
まぶたの脂肪が分厚くなっているそうです。

生物学的には、利点があります。

しかし、美容的には、
蒙古ひだや、まぶたの脂肪が無い方が、
目は大きくなり、
鼻筋が通っている印象を他者に与えるので、

日本人は、それを解消したいと考える人が多いそうです。

整形手術の目頭切開とは、
蒙古襞を、除去するそうです。

目の整形手術は、日本で発達したそうです。

長野県出身で、ドイツに留学後、
東京の丸ビル眼科を開院していた『内田孝蔵』医師は、
1923年に発生した関東大震災の罹災者らを、
数多く診察したそうです。



顔のやけどした患者を治療するうちに、
外科手術の技術が向上し、
それが美容整形に繋がっていったそうです。

そして、
美人は、目が大きい事や、
二重まぶたである人が多い事に気が付き、

目の大きさを研究し、
一般人の目は、縦6-9mm、横24-28mm、
美人の目は、縦11-14mm、横32mmという結果が、
導き出されました。

だから、一般人を美人にするには、
目を、縦11-14mm、横32mmに近づける為、

今より、縦5mm、横8mm大きくすればいいと、
公式化しました。

ちなみに、日本で最初に、
二重まぶたの整形手術を行ったのは、
1896年、『美甘光太郎』眼科医だそうです。

『内田孝蔵』医師は、その手術法を改良し、
現在に繋がる二重まぶたの整形手術を考案しました。

目を大きく見せる手術は、
二重まぶた手術だけでなく、
目頭や目尻の切開や、

他にも眼瞼下垂、斜視、しわ取り、
脂肪除去、痣取りなどの整形手術を、
行ったそうです。

ちなみに、『内田孝蔵』医師は、
自身が行った整形手術の写真集を発刊しています。








手術料金は、約20圓(円)以上の設定です。

ちなみに、
手術料金の書かれている1923年頃の
大卒初任給は、50-70圓(円)位だったそうです。

また、1931年、『内田孝蔵』医師は、
美容整形の延長で、目幅を大きく見せる効果のある
つけまつげを発明しました。

ちなみに、
美容整形の歴史は、紀元前600年頃のインドで、
アーユルヴェーダの教科書「Susrta samhita」の
著者『susurta』医師まで、さかのぼるそうです。

当時、インドでは囚人の処罰として、
鼻をそぎ落とす風習があったそうです。

その囚人たちが罪を償って社会に復帰する時に、
『susurta』医師が、囚人の頬の表皮を弁状に切り出し、
詰め物を包み、鼻の先端につけて縫合して、
鼻を復元したインド式造鼻術と呼ばれる物が、
美容整形の最初だと言われています。

そして、近代的な美容整形の始まりは、
1845年、ドイツの『Diefenbach』医師が、
ユダヤ人に特徴的な鷲鼻を、
当時美しいとされていたギリシャ・ローマ人のような
均整の取れた形にした鼻形成術だと言われています。

そして、第一次、第二次の世界大戦後、
負傷した兵士の身体を修復する治療のため、
美容整形技術は、飛躍的に発展したそうです。

ちなみに、
美容整形が人気な国の1位は、

毎年変わらず、アメリカだそうです。
2位は、ブラジルだそうです。

整形大国として知られる韓国は、
2015年のデーターでは、3位だそうです。

その下に、日本、メキシコ、
ドイツ、フランス、コロンビアと続くそうです。

韓国では、鼻の手術が人気で、
ブラジルでは、豊尻 が人気だそうです。

ちなみに、どこの国でも 、
シワに効果的なボツリヌス・トキシン注入や
まぶたなどの目の手術をする人が多いそうです。

日本で、整形手術で一番人気は、
まぶたの外科手術で、約14万件、
その次に、鼻形成術の約4万件だそうです。

手術以外の美容施術となると、
1位は、脱毛で、約31万件で、
2位は、しわ消しの「ボトックス注射(ボツリヌス毒素)」で、
約21万件だそうです。

他にも、「ヒアルロン酸注射」や「ケミカルピール」なども、
人気だそうです。

関東大震災や戦争などから、美容整形が進歩した事は、
不思議な感じがします。
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、旅をしていました。

そして、
海外14カ国を、旅をして、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

だから、
高校の時、歴史の先生から、
歴史関係の進路を、
ものすごく強く勧められました。

でも、
生物の方が好きだったので、
獣医になりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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