昔話(125)-アルカロイド(14)-ドラッグ(10)

1943年4月16日、『ホフマン』の指先に、
微量のLSD溶液が指先につき、
皮膚から吸収されました。

すると、めまいを感じ、ふらついたので、
実験を中断して帰宅しました。

帰宅後、横になりましたが、
鮮明で刺激的な造形と強烈な色彩による、
幻想的な世界が2時間ほど続きました。

そのため、1943年4月16日が、
「LSDの幻覚作用発見の日」と言われています。

4月19日に、再び、効果を確かめるため『ホフマン』は、
LSDを服用して、実験しました。

すると、感覚の変化が始まり、
実験を続ける事が困難になったので、
女性助手に、自転車で家に送ってくれるよう頼みました。

自転車で送ってもらっている途中、
全ての物が揺れ動き、歪曲化して見えて、
別世界にいるような奇妙な体験をしました。

ちなみに、4月19日は、 LSD愛好者の間で、
「LSD自転車旅行の日」と
呼ばれるようになったそうです。

家に着いても、
空間が全て回転し、部屋の中のものや家具が変化し、
絶えず揺れ動き、人の顔が、
不気味な怪物に見えたそうです。

助手に医者を呼んでもらいましたが、
呼ばれた医者は、
観察することしか出来ませんでした。

やがてその感覚が消えると、
感謝と幸福な気分が満ちてくるのを感じ、
全ての色が、あざやかに見え、
周りの景色が、万華鏡のようになり、
幻想的な世界が目の前に広がりました。

音もよく聞こえて、その音にふさわしい色と形が見え、
夢心地のまま『ホフマン』は、そのまま眠りました。

翌朝、目が覚めた時、
快適な気分と活力がみなぎっていました。
朝食も、いつより、美味しく感じ、
朝食後の散歩では、あらゆるものがきらきらと光り輝き、
肉体的、精神的爽快を感じました。

その報告を受けた「サンド社」は、
さらに、研究を行いました。

そして、LSDは、精神療法の補助薬として、
1943年から1963年の間、販売されました。

ちなみに、
『ホフマン』は、満102歳まで生きて、
LSDの事を、「魂の薬物」と呼んだそうです。

LSDと言えば、アメリカの人体実験が有名ですが、
その話は、後日詳しく…。(続く)
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