昔話(107)-糖尿病(47)-治療の歴史(15)

ブタの十二指腸粘膜抽出物の液体を、
糖尿病患者に投与すると血糖低下作用が、
あることが発見され、

さらに、調べていくと、
食事をすると小腸が刺激されて、
消化管ホルモンが分泌される事が分かりました。

その、
消化管ホルモンの中には、膵臓のβ細胞を刺激して、
インスリンの分泌を、
増加させる働きを持つものがある事も分かりました。

これらのホルモンを総称して、
「インクレチン」と呼んでいます。

「インクレチン」は、
「インスリン」が分泌されるβ細胞の減少を防いだり、
再生させることも分かり、

糖尿病の新しい治療薬として、
インクレチン製剤が出来ました。

従来の糖尿病薬とは異なり、
インクレチン製剤は、血糖依存性に作用するため、
インスリン分泌を増加させる働きは、
血糖値が、80mg/dL以下では起こらないので、
低血糖を起こす危険性が低いそうです。

また、
中枢神経に作用し食欲を抑制するため、
体重維持・減少にも有効だそうです。

β細胞の機能を保護する作用も示されています。

グルカゴン分泌を直接的に抑制するだけでなく、
そのパラクリン分泌も抑制することにより、
食後高血糖を抑制することが可能です。

しかし、現在、インクレチン製剤は、
ネズミでは、β細胞を再生させますが、
人間には、完全にと言いえませんが、
ある程度は効果があります。

他に期待される治療として、
β細胞や膵臓の移植やiPS細胞による、
再生医療です。(続く)
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