糖尿病(47)-治療の歴史(13)-レビー小体と龍神(4)
- 2016/09/12
- 05:05
糖尿病を治療しようとした『近藤弘治』は、
とても生々しい幻視や妄想がみえると言われている、
レビー小体型認知症かもしれません。
レビー小体型認知症は、
医学者『小阪憲司』が発見し
日本では、アルツハイマー型認知症、
脳血管性認知症と並び三大認知症と呼ばれ、
男性に多いそうです。
レビー小体型認知症は、
後頭葉に、病変が起こる為、
主に視覚、
そして、聴覚にも異常が起こり、
実際にはいない人や動物や物体や
亡霊や生首や妖怪、妖精、龍など、
色々な幻視や妄想を見たり、
目に入った物を違う物として感じたり、
周囲の物がゆがんで見えたり、
聞こえるはずのない音が聞こえたり、
「人がいる気配」を感じるそうです。
また、幻視や幻聴は、
夜間に多くなるそうです。
何となく心霊現象に似ています。
否定は混乱を招くので、
「否定しない、肯定しない」を基本として、
受け入れることが大切だそうです。
そのため、
「もういないから大丈夫だ」と言って、
安心させた方が良いそうです。
それでも、まだそこにいると言った場合は、
「ここですか?」とその場所を触ると、
「逃げた。」とか「消えた。」となる場合が多いそうです。
レビー小体型認知症は、
今まで、治療薬がありませんでしたが、
2014年、進行抑制作用を認められていた「ドネペジル」が、
世界初の治療薬として認可されました。
もし、『近藤弘治』は、
レビー小体型認知症なら、
罪には問われないかもしれませんが、
治療は、受けた方が良いと思われます。
でも、
選択の自由があったのに、
両親が、西洋医学より『龍神』を選んだのは、
運命なのかもしれません。
でも、
両親は、インスリン治療を、
選択しませんでしたが、
別の人が管理していたら、
まだ生きていたとは思います。
病気から解放されたいと考える人は、多い。
その為なら、「現代医学」以外の心霊治療や
ニセ健康食品、ニセ科学、ニセ情報になびくのは、
昔から迷信を信じたりするなどのニセに対する長い歴史があり、
ある種の「癒し」があるからだと思います。
今回の事件の様に、
怪しい宗教を盲信している当事者には、
正常な判断力があるとは、思えませんが、
周囲の人がやれる事には、
限界がありますが、
出来る限り手助けやアドバイスが、
必要な事かもしれません。
基本、病気の治療は、
民間療法師より、医者や獣医師などの
国が認めている免許を持つ専門家の意見を聞きつつ、
治療した方が良いと思います。
でも、
インスリンは、糖尿病治療の問題点を、
すべて解決したわけではありません。(続く)
- 関連記事
-
- 糖尿病(43)-治療の歴史(10)-レビー小体と龍神(1)
- 糖尿病(44)-治療の歴史(11)-レビー小体と龍神(2)
- 糖尿病(46)-治療の歴史(12)-レビー小体と龍神(3)
- 糖尿病(47)-治療の歴史(13)-レビー小体と龍神(4)