糖尿病(40)-治療の歴史(6)
- 2016/08/15
- 05:05
糖分を体の細胞に取り込むのを助けるインスリンが不足し、
体がガリガリにやせていく
「インスリン依存性(Ⅰ型)」タイプ。
日本人では、Ⅰ型は少ないのですが、
欧米人や
犬では、ほとんどがⅠ型だそうです。
これは、膵臓のランゲルハンス島の
β細胞が、何らかの理由によって破壊されて、
インスリンが不足するので、高血糖となります。
その原因は、
糖尿病感受性遺伝子が増悪因子として、
関係していますが、
それよりも、
後天的な、自己免疫反応により、
膵臓を攻撃するため考えられています。
ただし、特発性と言って、まれに、
自己免疫反応の証拠のない場合もあります。
他にも、未避妊雌での黄体期糖尿病、
副腎皮質機能亢進、膵炎、
ステロイド長期投与による医原性により、
起こる事が知られています。
ちなみに、Ⅰ型糖尿病では、
生活習慣はあまり関係ありません。
だから、肥満との関連は低いと考えられていますが、
肥満すると糖のコントロールが、難しくなるので、
治療は、肥満なら、やはり、標準体型にした方が良いです。
人では、若い時、特に10代で、発症するそうです。
インスリンが、
ほとんど分泌されなくなるため、
血糖値が、異常に増加し、
危篤状態になる事があります。
そのため
犬の糖尿病は、生涯に渡るインスリン注射が、
必要になる事が多いです。 (続く)
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