昔話(77)-糖尿病(18)-バンティング(8)

整形外科医の『バンティング』と
医学生の『ベスト』による実験は、
荒削りな部分も多く、
学会で発表するには不十分なものでした。

最初、懐疑的だった『マクラウド』は、
もともと糖尿病の研究していたので、
インスリンの価値、その発見の重大さは、
充分な程、把握していたので、

結果を見てから、
態度を一変させ、研究成果を認め、
自分も研究に参加すると言って、

研究の体裁を整え、
インスリン生産のための研究チームを、
編成する事にしました。

その時、
長期休暇で『マクラウド』の研究室を訪れていた
トロント大学出身で、
アルバータ大学で教授をしていた生化学者の
『ジェームス・バートラム・コリップ』が、
話を聞いているうちに、面白そうだという事になり、
大学を休職して、研究に加わる事になりました。

そして、
『バンティング』が、必要な手術を行い、
『ベスト』が、膵臓を集めて、
抽出の準備を済ませました。

そして、
『コリップ』が、独自の方法を考案し、
『バンティング』のものより純度が高い、
抽出物を精製しました。

また『コリップ』は、その抽出物で、
肝臓がグリコーゲンを、
生成する事を発見しました。

しかし、
いつの間にか、『マクラウド』が監督で、

『コリップ』が、チーフ的存在になり、

『バンティング』と『ベスト』は、
指示されるままに動く助手になっていました。(続く)
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