糖尿病(15)-バンティング(5)
- 2016/04/05
- 05:05
変性した犬の膵臓を摘出し、
そこから抽出した物を、
糖尿病の犬に注射すると、
血糖値が、200mg/dlから、
110mg/dlに低下したそうです。

左:『ベスト』と右:『バンティング』
そして、膵臓を摘出された後、インシュリン投与で、
約3ケ月生きた犬の「No.33 愛称『マージョリー』」。

その後、2頭の犬でも同様の降下を認めました。
しかし、
抽出したその物質は、混雑物が多く、
人に投与するには、
純度を高めたり、高濃度の精製が必要と考えられたので、
改良すべき点が、いくつかありました。
『バンティング』は、予想以上の結果に気を良くし、
研究を続けるつもりで、
ウエスタン・オンタリオ大学の職を辞め、
医院も閉鎖して、研究に専念する事にしました。
実は、
『バンティング』が、医者になったのは、
糖尿病が関係していました。(続く)
- 関連記事