酒飲みの祖先
- 2012/06/06
- 06:06
久し振りに獣医師会の会合に出席して、
ビールを飲んだ。
久し振りのビールだったので、
美味しかったです。
ビールで、“ヤシのビール”を好む小型哺乳類の事を思い出しました。

マレーシアに生息する原始の霊長類と近い関係にあるハネオツパイは、
発酵したヤシ「ブルタム」の“ビール”
(ビールと同じ位の3.8%ほどのアルコール分)を
常習的に飲んでいるそうです。
このヤシの果汁生産の最盛期には、
醸造所を思わせるような強いアルコール臭を放つそうです。
ハネオツパイはこのビールが主食のためか、
人間よりも効率的にアルコールを代謝しているらしく、
何万年も続く大宴会の間、酔っぱらうことがないそうです。
人間だと酔いつぶれてしまうレベルの
血中アルコール濃度が検出されたが、
酩酊状態を示す形跡は見つからなかったという。
非常に発達したアルコール分解機構の存在を示唆しているので、
二日酔いの治療につながる可能性もありそうです。
治療が必要なほど飲まなければいいのですが…
ちなみに、ショウジョウバエは、アルコールが好きで、
アルコールに病みつきになると、
嫌いなものを混ぜても飲むようになり、
無理に禁酒させると後に中毒症状が再発するそうです。
9000年前に醸造法が登場するまで人間は、
アルコールを飲んでいなかったと言われていますが、
原始の霊長類に近いハネオツパイの行動からすると、
人間の祖先は、酒飲みだったのかもしれません。
ちなみに、
アフリカのウガンダで、
アフリカゾウの群れがヤシの実を食べたところ、
そのヤシの実がアルコール発酵していたので、
酔っぱらって、千鳥足になったそうです。
ただし、アザラシやアシカなど、
皮下脂肪の分厚い大型動物の場合は、
血中に入ったアルコールが脂肪に溶けこみやすいため、
大脳皮質にアルコールが、
なかなか到達しないと考えられています。
ちなみに、
関ヶ原の戦いで、
『小早川秀秋』の裏切りにより、
決戦が決まりましたが、
『小早川秀秋』は、
子供の時から、飲酒していたので、
アルコール依存症となり、
肝硬変を患っていて、
肝性脳症となり、
関ヶ原の戦いの時は、
頭がボーっとしていたとも言われています。
お酒で歴史が変わる事があるという事です。
ちなみに、自分は、お酒は、ビールしか飲みません。
でも、どちらかというと、お酒よりジュース派です。
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