昔話(61)-糖尿病(2)

最初に、欧米で患者の尿が甘いのを知ったのは、
英国国王『チャールズ2世』の主治医の
『トーマス・ ウィリス』です。

1674年、何を思ったか、
好奇心旺盛な『ウィリス』は、

患者の尿を舐めて、

「患者の尿は、
蜂蜜か砂糖で漬け込んだように、
素晴らしく甘い。」と言っています。

ただ、甘味は、糖を含んでいると考ず、
硫黄のせいだと考えたそうです。

ちなみに、
この甘さが糖だと発見したのは、
その100年後のイギリスの内科医
『マチュー ・ドブソン』です。

『ドブソン』は、糖尿病患者の尿を乾燥させ、
尿に甘さ物質が含まれていることを確認しました。

そして、尿ほどではないが、
患者の血も少し甘い事に気づきました。

糖尿病患者が痩せる理由を、
消化吸収物が栄養として利用される前に、
尿中に排泄されるためと考えました。

そのため、
糖尿病は腎臓ではなく、
胃で発酵されて甘さが産生されたと考え、
糖尿病は、胃の病気と判断しました。

その後、19世紀に細菌学研が盛んになりました。
そのため、「糖尿病の原因は感染」と考える人もいました。

19世紀「頭脳労働者に多く、
人ほど複雑な心を持たない動物は、
糖尿病が少ない。」と言われていたので、

糖尿病は、不安定な精神、
過剰な情欲と関連して発症すると考えられていました。

肝臓にブドウ糖のもとになる
グリコーゲンが存在することを発見した
『クロード ・ベルナール』は、
大脳第4脳室を刺激すると、
肝の糖産生が増加することを発見したので、

『ベルナール』は、「糖尿病は頭の病気」と考えました。(続く)
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