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藤原氏と陰陽師と天皇(37)

ある時、
『藤原道長』の六男『藤原長家』は、
大納言兼右大将『藤原実資』との間に、
トラブルが起きました。

そのため、『藤原長家』は、
『藤原実資』の従者の『紀元武』、『高扶明』を、
拉致監禁しようとしました。

しかし、『藤原道長』は、
一流の学識人で、筋を通した態度を貫く
『藤原実資』が、苦手だったので、
もめたくなかったので、仲裁したそうです。

『藤原道長』の子供たちで、
特に、乱暴者として有名なのは、

若い頃の『藤原能信』です。

石清水八幡宮臨時祭の時、

前大和守『藤原景斉』、
祭主『大中臣輔親』、蔵人所雑色『源懐信』、
前加賀守『藤原為盛』、『高階成順』、
前加賀守『源兼澄』たちが、

牛車の中で見物していたそうです。

そこに、『藤原能信』が、来たそうです。

当時、『藤原能信』は、
18歳で、位もそんなに高くはありませんでしたが、

実力者『藤原道長』の息子だったので、

『藤原景斉』が、『藤原能信』に、
「近くで見物をして良いですか?」と聞いたそうです。

当時、偉い人がやって来たら、

場所を譲った後、
一緒に見学する許可をもらい、
その場所を離れないで、
スペースを空けるだけで、
近くで見物することが常識でした。

しかし、『藤原能信』は、
虫の居所が悪かったので、
「何処かへ去れ。」と言って、

従者に命じて、『大中臣輔親』と『源懐信』を、
牛車から引きずり降ろしたそうです。

それを見た多くの人々は、驚いたそうです。

この時代、貴族にとって、
牛車から引きずり出されるというのは、
ものすごい恥辱でした。

さらに、従者に命じて、
牛車に、石を投げはじめました。

そのため、『藤原為盛』と『高階成順』は、
牛車から、走って逃げたそうです。

走って逃げるというのも、
ものすごい恥辱でした。

さらに、従者に命じて、
牛車の中に残っていた『藤原景斉』を、
外へ引きずり出して、
殴る蹴るの暴行を加えたそうです。

それを見て、『藤原能信』は、
笑い転げていました。

この騒ぎで、駆け付けた検非違使により、
『藤原能信』の従者の一人が、逮捕されましたが、

『藤原能信』は、
この事件には無関係と言い続けていると、
実力者の子供なので、
無罪放免になったそうです。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、旅をしていました。

そして、
海外14カ国を、旅をして、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

だから、
高校の時、歴史の先生から、
歴史関係の進路を、
ものすごく強く勧められました。

でも、
生物の方が好きだったので、
獣医になりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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