昔話(40)-藤原氏と陰陽師と天皇(36)-亀の恩返し(7)

「総持寺」では、
毎年、『藤原山蔭』の命日4月18日に、
御祭儀式として「山蔭流包丁式」が、

鯉を使って、奉納されているので、
誰でも見学する事が出来ます。

18日は、亀の話の始まりの、
観音様の縁日でもあります。

「包丁師」が、雅楽の調べの中、
烏帽子と直垂という装束で現われて、
大きなまな板の前に座り、
食材には、直接手を触れず、
右手に包丁、
左手に真魚箸という長い箸を持ち、



生き物の死骸を食べ物に、
変換させる清めの儀式の懸りを行います。

懸りの方法は、道具を持った両手を、決まった様式で、
空中で交互に動かし、何度も空を切ります。

そして、懸りにより、鯉が、
神や天皇に捧げる物に、清められるそうです。

清められるので、
寺で「なまもの」が、取扱出来るそうです。

そして、
清められた鯉に、素手で触らないように、
箸を使って、包丁を入れ、
頭部、胴体、尻尾に切り分け(切汰)、
それぞれ形を整えられて終了します。

その時の、包丁や箸の動かし方などは、
決められていて、水撫と言うそうです。

整え方は、
「どんな意図によって、
どのような構成にするのか」が決められていて、

その時の儀式や状況によって、
変わるそうです。

その、形は切汰図と言われ、
鯉では、36種類あり、
「洗鯉」、「竜門の鯉」、「長久の鯉」、「神前の鯉」、
「馬場の鯉」、「出陣の鯉」、「梅見の鯉」、「二唯の鯉」、
「花見の鯉」、「戦場の鯉」、「五刀之鯉」など様々な形があります。



ちなみに、「鶴の庖丁式」もあり、
宮中の清涼殿で行われ、
天皇の御前のみ行われるという事です。

その切汰図は、
「式鶴」、「真千年」、「草千年」、
「舞鶴」、「草鶴」、「鷹鶴」などがあります。

他にも、各素材に、
包丁式の名前があります。
「雁の庖丁式」では、
「式雁」、「真雁」、「初雁」、「帰雁」、
「落雁」、「雁やつし」、

「鯛の庖丁式」では、
「藻隠れの鯛」等です。

日本王朝時代より続く厳粛な儀式は、
一見の価値があります。

ちなみに、総持寺の池には、
当然…、



亀がいます。 ついでに、鯉も…。



ちなみに、亀は、
永久不変の象徴「固い甲羅」を持ち、
陸と水中を行きし、長生きなので、
古来より、現生と異界を結ぶ
不思議な力を持つ霊獣と
考えられているそうです。

そして、
千年以上生きた亀は、
吉凶を予知する能力を持つそうです。

ちなみに、
以前、「長寿と不老不死の動物たち」で、
書いたように、亀での長寿記録は、
189歳のアブラルタゾウガメです。
(非公式では、アルダブラゾウガメの
Addwaityaの250歳。)

知っている範囲で、一番長生きの亀は、
『ドリトル先生』で出てくるノアの大洪水を生き延びた、
陸ガメの『ドロンコ』です。

また、「総持寺」は、『一条天皇』、『後一条天皇』、
『白河天皇』、『鳥羽天皇』の勅願所だったそうです。

ちなみに、「総持寺」は、
大阪の寺なので、
伝統を踏まえつつ最新技術が、
導入されています。

それが、正門にある、
おみくじガチャガチャです。

ガチャガチャ

そして…、

総持寺のお土産と言えば、

当然…、

総持寺土産

かりんとう「亀のかえし」でしょう。

機会があれば、ぜひ…。(続く)
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