昔話(35)-藤原氏と陰陽師と天皇(31)-亀の恩返し(2)

以前『藤原高房』が、助けた大きな亀が、
『藤原山蔭』を、甲羅に乗せて現れたそうです。



そして、
「『藤原高房』の後妻が、
自分の子供を跡継ぎにしたいので、
邪魔な先妻の子『藤原山蔭』を、
船から淀川に突き落した。」という
衝撃の事実を知ったそうです。

『藤原高房』は、何はともあれ、
『藤原山蔭』が無事に戻って来た事に感謝し、
観世音菩薩像と寺を造ることにしたそうです。

そして、
観音菩薩像を彫るのに適した香木を、
中国の唐で購入するよう
入唐使の『大神御井』に依頼しました。

ちなみに、
入唐使とは、外交使節ではなく、

香料や薬物を購入するため、
唐に派遣された下級役人だそうです。

しかし、『大神御井』が、
唐で買い求めた白檀の香木を持って、
船に乗って、日本に帰ろうとしたところ、

船荷を調べていた唐の役人が、
白檀の香木は、
国外持ち出し禁止と言ったので、

どうしょうかと思案した結果、
もしかすると、日本に流れ着くかもと思い、

「日本の藤原越前守高房に寄せる」と
香木に銘を刻んで海に流したそうです。

しかし、
その後、『藤原高房』は、
香木が手に入らぬまま、志半ばにして、
この世を去ったそうです。(続く)
スポンサーサイト

Comment

Leave A Comment