飼い馴らされていない、
大人の野生ワニは、馴れないどころか、
襲ってくるのが、常識です。
しかし、その常識が破られたことがあります。
1991年、コスタリカで、
野生ワニが、牛の群れの近くにいた時、
牛が襲われると思った牛飼いに頭を撃たれて、
瀕死状態になり、岸辺に横たわったそうです。
『Chito(Gilberto Sheedan)』さんは、
それを見て、
「全ての人間が、
ワニを嫌ってを殺すわけではない。
中には、ワニを助ける人間も、
いるのを分かって欲しい。」と思い、
家に連れて帰ったそうです。
そして、『Chito』さんは、
そのワニを『Pocho』と名付け、起きている時も、
寝ている時も、いつも、そばにいて、
長い間、愛情をかけて、治療したそうです。

そして、
治癒したので、自宅近くの湖に放しました。
ところが『Chito』さんが家に帰ろうとすると、
『Pocho』も湖から出て来て、
『Chito』さんの後を追いかけてきたそうです。
何度やっても同じで、仕方がないので、
一緒に住む事にしたそうです。

保護した時は、約3m、約68kgだったのが、
その後、約5m、約450kgに成長したそうです。
『Chito』さんを見分け、噛むようなことは一度もなく、
呼ぶと寄って来て、手からエサを食べるそうです。

その後、
仲睦まじい様子を見ようと、

多くの観光客が、訪れるようになったので、

『Chito』さんは、ホテルとレストラン、バーを経営するようになり、

『Pocho』と一緒にショーを行うようになったそうです。


鶴の恩返しではなく、ワニの恩返しですね。

『Chito』さんとワニ『Pocho』が触れ合うのが、
YOU TUBEで、動画が見れます。見ると、びっくりすると思います。
しかし、2011年に、死亡したそうです。
推定60才だそうです。

20年一緒にいたので、思い出がいっぱいありました。

宗教が違っても合掌。
そして、YOU TUBEで見れますが、『Pocho』を愛した多くの人々と別れを告げたそうです。
ちなみに、動物園での最初の仕事は、
猿の筋肉の中にあった異物を手術で摘出する事でした。
その時は、異物の位置を判定する為に、
レントゲン撮影時の、姿勢は大切という事を感じました。
でも、猿からの感謝はなかったです。むしろ嫌われました。
ちなみに、
水族館・動物園では、猿だけではなく、色々な動物を治療しましたが、
動物から感謝された経験はなく、嫌われた事しかありません。
でも、現在、動物病院では、
治療が成功したら、動物たちは微妙ですが、
少なくても、飼い主様からは、感謝されています。
まあ、動物園でも、
人工保育で育てた時は、好かれました。
特にジャッカルを育てた時は、
自分の顔を見ると、
ひっくり返って、排尿して喜んでいました。
ちなみに、ジャッカルでは、
日本の動物園、水族館で、
構成されている公益社団法人
『日本動物園水族館協会』から、
繁殖賞をもらいました。
ちなみに、
水族館の時は、タツノオトシゴで、繁殖賞をもらいました。
あと、
ワニが生きているか死んでいるかは、喉の動きが大切。
これについては、笑い話がありますが、気が向いた時に…。
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