日露戦争(9)

1905年、『秋山』が夢で暗示を受けた対馬海峡を、哨戒中だった「信濃丸」が、相手に気づかれることなく、バルチック艦隊の病院船「アリヨール」を発見しました。ちなみに、艦隊を発見を打電した「信濃丸」は、当初、シアトル航路用貨客船だったそうですが、日露戦争のため、仮装巡洋艦となったそうです。日露戦争後、貨客船に復帰したそうです。ちなみに、『永井荷風』が渡米した時や、『孫文』が台湾から日本に亡命する時に、...

日露戦争(8)

日本は、ロシアに比べて、かなり戦力不足でしたが、優秀な人物が多くいて、「技術立国:日本」の名前の通り、知力、技術力、科学力で補いました。作戦計画の全てを担当した『児玉源太郎』は、視野が広く判断力に優れていて、日本軍の参謀育成の教官として、招かれたドイツ陸軍参謀将校の『クレメンス・ウィルヘルム・ヤコブ・メッケ』ルから、才覚を高く評価されていて、日露戦争開戦を聞いたメッケルは「日本に『児玉』が居る限り...

日露戦争(7)-秋山真之(3)

日露戦争の時、敵艦隊がいる旅順港を封鎖した時、敵艦隊が前日まで見えていたのに、朝になり、突然、敵艦隊が見えなくなりました。「封鎖を破って脱出したのでは?」と大騒ぎになりましたが、統率力、判断力、決断力ともに優れていた連合艦隊司令長官の『東郷平八郎』は、「敵は、脱出していない。内にいる。」と言って、平然としていました。そして、調査の結果、敵艦隊は、夜間に秘かに停泊地を変えたのですが、内港にいることが...

日露戦争(6)-秋山真之(2)

1905年、日露戦争の時、ロシアのバルチック艦隊の航路が、対馬海峡か、太平洋を迂回して、津軽海峡や宗谷海峡から来るのかが、分からず、何度も作戦会議が開かれていました。連日の激務で疲ていた『秋山』は、椅子に座ったまま眠ってしまいました。すると、再び「名探偵コナン」の「眠りの小五郎」ではありませんが、目の前に、対馬海峡の全景が広がりました。そこに、バルチック艦隊が二列で来たのが見えました。「分かった!...

日露戦争(5)-秋山真之(1)

最近、教科書検定の近隣諸国条項により、日本の歴史が、おろそかになっているので、若い人は知らないと思いますが、「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」の名文で知られる海軍の『秋山真之』は、『正岡子規』と幼馴染で、一緒に文学の道を目指した事もあったそうです。『秋山真之』は戦術の達人で、機雷敷設や七段構えの戦法など、バルチック艦隊の迎撃作戦を考えました。そして、『秋山』は、日露戦争(日本海海戦)の報告文で、「天と...

日露戦争(4)-ロジェストヴェンスキー(1)

バルチック艦隊の司令長官『ジノヴィー・ペトロヴィチ・ロジェストヴェンスキー』の航海は、かなり困難な物でした。ロシアは、日本艦隊が日本に着くまでの間、奇襲攻撃を想定し、世界各地でエージェントを雇い、日本艦隊の動向を監視させました。すると、エージェントは報奨金目当てに、日本の水雷艇を発見したと、世界各地から情報を送って来ました。そのため、バルチック艦隊は、神経過敏に陥っていました。そして、ドッガーバン...

日露戦争(3)-皇后の奇夢

日露戦争が始まった1904年2月10日、『昭憲皇太后(明治天皇妃)』が、「皇后の奇夢」と呼ばれる夢の話が発表されました。日露戦争開戦当時、『東郷平八郎』率いる日本艦隊が、バルチック艦隊をうまく捕捉して、叩き潰せば良いが、捕捉に失敗してし、旅順艦隊と合流してしまえば、日本海軍に勝ち目はないという状況だったので、新聞の漫画にまで書かれる程、日本国民の最大の関心事は、ロシアのバルチック艦隊の動向でした。『昭...

日露戦争(2)-ニコライ2世(2)

『ニコライ2世』は、日露戦争開始時、日本の状況を把握するために、日本を偵察した『グロンプチェスキ』少将に意見を聞きました。『グロンプチェスキ』少将は、「日本の海軍の戦力は、我が国の半分です。また、陸軍の戦力は、15分の1位で、かなり劣っています。しかし、精強で、軽視すべきではありません。」と報告しました。すると、『ニコライ2世』は、「君は、長年の極東勤務で、神経がおかしくなっている。6ヶ月の長期休...

日露戦争(1)-義和団の乱-ニコライ2世(1)

日露戦争開始前、ラスプーチンを敬愛していたニコライ2世は、ものすごく日本を軽蔑していました。日清戦争で日本が勝利し、日本と清との間で結ばれた下関条約により、遼東半島が日本に割譲されました。ニコライ2世は、「日本の小猿が良い気になっている。黄色人種などの有色人種の国々は、優秀な白人人種の植民地にしかすぎない。我が国が本気を出せば、すぐに領土を差し出し、我が前にひれ伏すだろう。」と言っていました。キリ...

寄生虫の野望(7)-トキソプラズマ(4)

トキソプラズマに感染している人間の行動は、同じ特性が、認められたそうです。男性は、内向的で、疑い深く、反抗的になり、女性は、信頼性があり、従順な傾向になるそうです。そして、感染者には、反応時間が、遅いという特徴が認められました。2011年に行われた調査では、トキソプラズマに感染している男性は、感染していない男性よりも、ネズミと同じく、ネコの尿のニオイに、好意的な反応を示したそうです。ただし、感染し...

寄生虫の野望(6)-トキソプラズマ(3)

トキソプラズマは、ネズミだけではなく、人間も影響を受ける事があります。チェコの進化生物学者Jaroslav Fregr博士は、「トキソプラズマは、人間も含めて、動物の脳をコントロールしている。」という学説を、主張しました。  何故なら、1990年、Fregr博士の同僚の研究者が、トキソプラズマの新たな診断テストを開発したので、Fregr博士が、試験に参加しました。その結果、Fregr博士が、トキソプラズマに感染している事が分か...

寄生虫の野望(5)-トキソプラズマ(2)

スウェーデンのカロリンスカ研究所感染症学センターのAntonio Barragan博士たちが、マウストキソプラズマの寄生場所を調べた結果、トキソプラズマを殺すはずの樹状細胞に、寄生している事を発見しました。白血球の1種の単球が、組織内に移動するした後、免疫力を高める樹状細胞に変化しますが、トキソプラズマが、その樹状細胞の中で、神経伝達物質であるGABA(ガンマ・アミノ酪酸)を作り、同じ樹状細胞の外側にあるGABA受容体を...

寄生虫の野望(4)-トキソプラズマ(1)

哺乳類も寄生虫に、コントロールされることがあります。1908年に、北アフリカの国々に生息する齧歯目のアトラスグンディの脾臓から、原虫のトキソプラズマが初めて発見されました。ちなみに、トキソプラズマの学名 (Toxoplasma gondii)の、gondiiは、アトラスグンディが由来だそうです。トキソプラズマは、ネコやネズミだけでなく、ネコの糞などを介して、人間も含めて、哺乳類や鳥類などほぼ全ての温血動物脊椎動物に寄生し...

寄生虫の野望(3)-コマユバチ(2)

コマユバチのカリヤコマユバチは、トウモロコシの害虫アワヨトウの幼虫に、産卵管を刺し、数秒で、約40-100個の卵を産み付けるそうです。そして、カリヤコマユバチの卵巣から、アワヨトウの幼虫が持つタンパク質と構造がよく似たタンパク質が分泌され、卵を包むそうです。そのため、異物と認識しないので、自分の細胞として認識するので、免疫系が働かないと推測されています。その上、約1億年前にコマユバチの染色体に、ポ...

寄生虫の野望(2)-コマユバチ(1)

コマユバチは、世界で5千種以上、日本で3百種以上いて、全ての種が、ほかの昆虫に寄生する寄生蜂だそうです。コマユバチのブードゥー・ワスプは、シャクガの幼虫に、産卵管を刺し、約80個の卵を産み付けるそうです。体内で孵化したブードゥー・ワスプの幼虫は、生きているシャクガの幼虫を少しづつ食べて、成長して、ブードゥー・ワスプの幼虫が、シャクガの幼虫の体内から出て、蛹になるそうです。しかし、シャクガの幼虫は、...