昔話(82)-糖尿病(23)-バンティング(13)

1923年『バンティング』と『マクラウド』は、カナダ初のノーベル賞(生理学・医学賞)に選ばれました。しかし、『バンティング』は、『マクラウド』も受賞すると聞いた時、「『マクラウド』の頭から出て来たアイデアが一つでもあったか?一度でも自分で手を汚して、実験したことがあったか?」と言ったそうです。『バンティング』は、『ベスト』こそ受賞にふさわしいとして、賞金の半額を分け与えると発表したそうです。その2...

昔話(81)-糖尿病(22)-バンティング(12)

その後、『ベスト』は、大量の需要にも応えられるように、抽出技術を工夫しましたが、うまくいきませんでした。すると、米国の国際的な製薬会社の、「イーライリリー社」から、支援の申し出がありました。その後、「イーライリリー社」で、非常に純粋なインスリンの生産に成功しました。ちなみに、『バンティング』と『ベスト』は、その抽出物に、島細胞を意味する英語に因んで「アイレチン」と命名していましたが、『マクラウド』...

昔話(80)-糖尿病(21)-バンティング(11)

『バンティング』と『ベスト』は、『コリップ』に抽出法を聞いたそうです。すると、『コリップ』は、『バンティング』と『ベスト』に向かって、「君たちが、私に何の相談も無く、勝手にインシュリンを抽出して、臨床実験したのは、協定違反だ。『マクラウド』とも話したが、君たちは、信用できないので、抽出法を、教えない事にした。インスリン発見の権利を、君たちに認める代わりに、君たちのグループから離れて、自分の名前で、...

昔話(79)-糖尿病(20)-バンティング(10)

焦った『バンティング』は、『ベスト』と2人で、最初に人体投与ができるように、正式な手続きを踏んで、大学に申し入れました。そしてついに、『バンティング』と『ベスト』が抽出したインスリンを、1922年1月、14歳だったⅠ型糖尿病患者で、糖尿病性昏睡で、死直前状態の『レナード・トンプン』に、人類史上、世界で初めて、インスリンを注射しました。しかし、精製方法が未熟であったため、注射の翌日、注射した腕が、ひど...

昔話(78)-糖尿病(19)-バンティング(9)

『バンティング』は、アメリカ生理学会で、今までの研究成果を、発表する事になりました。でも、初めての体験だったので緊張して、カチカチになっていました。自分も、動物園・水族館の全国や地方の研究発表会で、何回も発表や座長をした事がありますが、とても緊張したので、その気持ちが、よく分かります。ちなみに、現在は、休診日や夜間など時間外に診察する事もあり、また診察時間を過ぎても診察している事もあり、とても忙し...