昔話(77)-糖尿病(18)-バンティング(8)

整形外科医の『バンティング』と医学生の『ベスト』による実験は、荒削りな部分も多く、学会で発表するには不十分なものでした。最初、懐疑的だった『マクラウド』は、もともと糖尿病の研究していたので、インスリンの価値、その発見の重大さは、充分な程、把握していたので、結果を見てから、態度を一変させ、研究成果を認め、自分も研究に参加すると言って、研究の体裁を整え、インスリン生産のための研究チームを、編成する事に...

昔話(76)-糖尿病(17)-バンティング(7)

大学を辞め、医院も閉鎖し、退路を断った『バンティング』は、「今後さらに研究を続けると必ず成果が、出ると見通しがつきました。私の母校でもあるトロント大学で、研究を続けたいのですが、この研究を認めないなら、他で、この続きを行います。」と言って『マクラウド』に、必要経費を要求したそうです。すると、『マクラウド』は、「私に指図するな。嫌ならどこかに行ってもいいが、トロント大学での成果は、君の物ではない、私...

昔話(75)-糖尿病(16)-バンティング(6)

子供の頃より、『バンティング』は、みんなを救う牧師になるのが夢でした。ある時、『バンティング』の幼なじみの『ジェーン』が、糖尿病に罹りました。当時、画期的な治療法がなかったので、次第に痩せていき、弱っていきました。『バンティング』は、神様に助かるように、心から毎日祈っていました。しかし、『ジェーン』は、ケトアシドーシス昏睡となり、数ヶ月で、死亡しました。そのため、ものすごく仲の良かった『バンティン...

昔話(74)-糖尿病(15)-バンティング(5)

そして、一週間後、変性した犬の膵臓を摘出し、そこから抽出した物を、糖尿病の犬に注射すると、血糖値が、200mg/dlから、110mg/dlに低下したそうです。左:『ベスト』と右:『バンティング』そして、膵臓を摘出された後、インシュリン投与で、約3ケ月生きた犬の「No.33 愛称『マージョリー』」。その後、2頭の犬でも同様の降下を認めました。しかし、抽出したその物質は、混雑物が多く、人に投与するには、純...