昔話(37)-藤原氏と陰陽師と天皇(33)-亀の恩返し(4)

なかなか良い仏師が見つからないので、仏様にアドバイスをもらおうと考え、『藤原山蔭』は、奈良の「長谷寺」に籠もり祈願を重ねました。すると、ある夜、夢枕に、「明日の朝、最初に出会う者が名工なので、自宅に招待しなさい。」とのお告げがありました。翌朝、寺の門前で、15才位のみすぼらしい身なりをした童子の仏師に出会ったそうです。『藤原山蔭』は、幼く、あまりにも汚い恰好をしていたので、声を掛けるのを、ためらい...

昔話(36)-藤原氏と陰陽師と天皇(32)-亀の恩返し(3)

その後、『藤原高房』の子『藤原山蔭』が、太宰府に赴任たそうです。ある日、浜辺を散歩している時、父の銘のついた香木を発見したそうです。その偶然に、運命を感じ、父の遺志継続を決心したそうです。『藤原山蔭』は、任期を終えたので、香木を携えて、都への帰宅の途につきました。その途中、現在の大阪府茨木市の辺り来た時、香木に根が生えたように、重くなりました。どうしたものかと、途方にくれましたが、もしかすると、仏...

昔話(35)-藤原氏と陰陽師と天皇(31)-亀の恩返し(2)

以前『藤原高房』が、助けた大きな亀が、『藤原山蔭』を、甲羅に乗せて現れたそうです。そして、「『藤原高房』の後妻が、自分の子供を跡継ぎにしたいので、邪魔な先妻の子『藤原山蔭』を、船から淀川に突き落した。」という衝撃の事実を知ったそうです。『藤原高房』は、何はともあれ、『藤原山蔭』が無事に戻って来た事に感謝し、観世音菩薩像と寺を造ることにしたそうです。そして、観音菩薩像を彫るのに適した香木を、中国の唐...

昔話(34)-藤原氏と陰陽師と天皇(30)-亀の恩返し(1)

『花山法皇』の三十三所巡礼のコースは、現在、「西国三十三所」と言われています。ちなみに、「西国三十三所」、「三十三間堂」、「江戸三十三箇所」、「坂東三十三箇所」、「坂東三十三観音」などの観音様に関連して、33という数字が出てきます。何故、33という数字が使われているかと言うと、、観音様が世を救済する時、『菊池としを』先生の漫画「明王伝レイ」のように、状況に応じて、「 阿弥陀如来」、「梵天」、「帝釈...

昔話(33)-藤原氏と陰陽師と天皇(29)

その後、『花山法皇』は、紀伊国熊野を基点として、三十三所の観音霊場を巡礼され、大きな法力を身につけられたそうです。『花山法皇』が、比叡山に行った時、法師たちが法力比べをしていました。ある法師が、『花山法皇』に向かって、自分の法力が一番だと自慢していると、『花山法皇』が、「では、その法力を試してみよう。」と念を唱えると、その法師は、屏風の面に吸い付けられて、身動きできなくなったそうです。『花山法皇』...