昔話(22)-藤原氏と陰陽師と天皇(18)

『藤原道長』が頭角を現してきたのは、『一条天皇』の母で、『藤原道長』の姉である『詮子』が、関係していて、『藤原伊周』の母の女流歌人として「女房三十六歌仙」にも選出された当代きっての才女で、誇り高かった『高階貴子』の事が、大嫌いだったからです。なぜなら、高階一族は、学者の血筋で、高い教養を持っていましたが、末流貴族にすぎなかったのに、『藤原道隆』が、妻の実家の高階一族を優遇したので、あっという間に、...

昔話(21)-藤原氏と陰陽師と天皇(17)

『藤原兼家』の権力は、長男『藤原道隆』に引き継がれ、朝廷随一の実力者になっていました。そして、『藤原道隆』は、嫡男『藤原伊周』の強引な官位引き上げをしました。そのため、『藤原伊周』は、段階をえず、叔父『藤原道長』らを、一気に飛び越えて、内大臣に昇進していたので、苦労・怖いもの知らずで、周囲を見下していました。周囲の人々は、反感を持っていましたが、『藤原道隆』の権勢が強かったので、黙っていました。そ...

昔話(20)-藤原氏と陰陽師と天皇(16)

ついてすぐに、出家するための部屋に入りました。『藤原道兼』は、「父親に、出家の事を言っていなかったので、少しの間、外出するけど、すぐ戻るから、先に出家しておいて下さい。」と言って、部屋から出ました。そして、隙間から出家したのを確認した後、父親の『藤原兼家』に、『花山天皇』の出家を報告するため、「元慶寺」を出ました。もちろん、『藤原道兼』は、出家するつもりはありませんでした。出家を確認した『藤原兼家...

昔話(19)-藤原氏と陰陽師と天皇(15)

『花山天皇』は、深く落ち込んで、出家を考えたりしましたが、これからの人生も長いのに、出家すると、女性と大ぴらに付き合えなくなると考え、躊躇していました。『藤原義懐』ら側近たちは、『花山天皇』の性格をよく知っているので、出家は、一時的な気の迷いなので、思いとどまるように説得していました。『藤原兼家』は、前の天皇だった『円融上皇』と自分の娘『詮子』との間の子供『懐仁親王』を即位させ、天皇の外祖父となり...

昔話(18)-藤原氏と陰陽師と天皇(14)

『花山天皇』は、『藤原兼家』の弟『藤原為光』の娘『藤原忯子』を、他の誰よりも一番寵愛していました。そして、『藤原忯子』が妊娠しました。 当時、出産は「穢れ」と言われ、妊娠したら、一旦、御所を離れ、実家などに戻ったりする事が、慣習でした。しかし、『花山天皇』は、実家に帰さず、側に置き、静養させる事無く、愛でました。しかし、次第に『藤原忯子』の体調が悪くなっていったので、『藤原為光』は、奪うように、実...