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長い眠り(1)

大学院の時、伝染病研究室と微生物教室に入りウイルスや細菌の研究をしていましたので、微生物のニュースには関心があります。12万年もの間氷河の中に閉じ込められていた極小微生物(Herminiimonas glaciei)と極小微生物(Chryseobacterium greenlandensis)が蘇生したという研究成果が、「International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology」誌で発表されました。ペンシルバニア州立大学のDr Jennifer Lovel...

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長い眠り(2)

英ニューカッスル大学のCasey Hubert氏が、北ノルウェーのスヴァールバル島の沖合の海底の堆積物の生物学的活性を調べたところ、自らが活動、成長できる温度になるまで睡眠状態に入るという微生物を発見したそうです。そして、活動できる条件が揃うまで、なんと、1億年も眠りについた状態のままで生存可能とのこと。低温の中で繁殖する生物は、生存する温度よりも高い温度の中では死んでしまうのですが、この微生物は、堆積物の温...

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長い眠り(3)

Russell H. Vreeland氏は、米エネルギー省が放射性廃棄物搬入のため、ニューメキシコ州の地下約570mの岩塩層に掘った地下埋蔵処分地の空気穴から塩の結晶を採取した。周囲の地層に含まれていた微小な化石や鉱物から、約2億5千万年前の塩の結晶と推定され、その中に複数の細菌が封じ込められていることを発見した。現在の細菌による汚染を取り除く処理を行った後、アミノ酸・タンパク質などを加えたところ、一部の塩のサンプル...

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微生物の知性(1)

大学院で、微生物教室と伝染病教室に所属して、ウイルスや微生物などを研究していたのですが、その時は、変形菌(粘菌)を知りませんでした。でも、動物園勤務の時、和歌山の南紀白浜アドベンチャーワールドに行った時、『南方熊楠』資料館を案内してもらい、そこで、和歌山の偉人『南方熊楠』が、研究していた変形菌(粘菌)の事を、初めて知りました。細胞の中に細胞核を持つ、動物、植物、そして、キノコ、カビなどの菌類、そし...

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微生物の知性(2)

2016年、フランスのトゥールーズ大学の研究チームが、1つのシャーレに、モジホコリを入れ、もう1つのシャーレに餌を入れ、2つのシャーレの間に、小さな橋を作成し、橋の途中に障害物として、モジホコリの嫌いなカフェインを配置しました。そして、試行錯誤しながら、モジホコリは、橋上のカフェインを、嫌って避けて移動しました。モジホコリは、数日後には、橋上のより安全な最短ルートを、移動するようになりました。そし...

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不食(2)-動物から植物へ、現在進化途中

大昔、細胞核を持つ真核生物が、捕食により、細胞内に、藻類や好気性細菌の葉緑体、ミトコンドリア等を取り込むことで、植物が誕生した、と言われていますが(細胞内共生説)、大昔にタイムスリップすることが、出来ないので、実は、その進化の過程は、よく分かっていません。『井上勲』筑波大学教授の研究室では、新しい生き物を探すための採集が習慣だったので、『井上勲』筑波大学教授と、現在、メ ル ボ ルン大 学所属の『岡本...

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感染予防(2)-自然発生説(1)

古代ギリシャ時代の哲学者『アリストテレス』が説いた、「昆虫やダニなどの微小な生物は、無生物を生物にする「生命の素」が、含まれている泥などの無生物から、自然に発生する。」という、「自然発生説」が、長い間信じられてきました。17世紀当時、汗まみれの布で小麦を巻き、それを壺に入れると、21日以内には、それがハツカネズミへと生まれ変わる、腐った肉がウジ虫を発生させるなど、生命を作るレシピが、本当に信じられ...

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感染予防(2)-自然発生説(2)-顕微鏡

人々は、顕微鏡が出来るまで、眼で見えない小さな生物は、存在しないものでした。1590年、オランダの眼鏡職人『ハンス・ヤンセン』と、息子『サハリアス・ヤンセン』が、世界で初めて、顕微鏡(3-9倍)を作製しました。ちなみに、自分が使用している顕微鏡は、1000倍まで見れます。17世紀後半に、オランダの織物商で、議会の管理官の市役所職員で、アマチュア科学者『アントーニ・ファン・レーウェンフック』が、縫い...

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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、旅をしていました。

そして、
海外14カ国を、旅をして、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

だから、
高校の時、歴史の先生から、
歴史関係の進路を、
ものすごく強く勧められました。

でも、
生物の方が好きだったので、
獣医になりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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