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紅白模様の甲殻類

 正月にちなんで、きれいな紅白のヤドカリとカニの話をします。 2006年にバヌアツの海の水深150mで発見された、ヤドカリの仲間のコシオリエビ。そして、沖縄の恩納村の水深188mで発見された、15mmのヤドカリの仲間の新種のチュラコシオリエビ。 2009年2月、和歌山で日本では初めて、8mm位の同じくヤドカリの仲間サラサカクレカニダマシが見つかった。 2010年1月、台湾国立海洋大学の何平合教授が...

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金属の殻を持つ貝

2001年にインド洋の深海の熱水域で、「ウロコフネタマガイ別名スケーリーフット:うろこのある足」が、発見されました。骨や歯、貝殻、真珠、サンゴなど、生物が、無機鉱物からなる硬組織を形成する作用を、バイオミネラリゼーションといいますが、ウロコフネタマガイは、タンパク質の上に、硫化鉄のナノ結晶が層をなしているそうです。柔軟性と強度を兼ねていて、このような構造は、現在の技術では、不可能だそうです。現在、...

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これは?(1)-ムーミン?

ムーミンを、ついに見つけた!初めて買った英語の本は、ペーパーバックの「ムーミン谷の彗星」という本でした。長い間、ムーミンを探していました。ムーミンは、いると信じていました。あれ?正面から見ると豚?実は、深海に住むサメハダホウズキイカ科のゴマフホウヅキイカ(Helicocranchia pfefferi)です。発色すると、こんな感じです。(続く)...

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これは?(5)-海のオカメインコ?

海に住んでいるオカメインコ?角度を変えたら?陸に住んでいる本物のオカメインコとは、少し違った。正面から見れば、眼鏡をかけたキャラクター?アニメのキャラクター?フグ?違う角度から見てみると?透明になると?何だか、ますます分からなくなってきた。実は、絶滅危惧種のキタノクジャクイカ( Taonius borealis)です。北太平洋の深海に生息し、体長は、約50cmです。足を広げると、イカに見えてきた。(続く)...

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これは?(10)-海の街灯?

これは、何?インテリア?電灯?実は、深海2200-3000mの のブラックスモーカー周囲に、生息する高さ50cm位の海綿動物のPING PONG TREE SPONGE (chondrocladia lampadiglobus)です。海流によって漂ってきたプランクトンを、ピンポン玉の形をしたスポンジ部分で捕食しているそうです。(続く)...

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これは?(12)-寄生獣?

これは、何?怪獣?寄生獣?毛の生えた怪物?実は、一般にはゴカイ類と呼ばれることが多い多毛類のウロコムシ科の一種で、Eulagisca gigantea だそうです。南極の海底に棲んでいるそうです。その恐ろしい顔は、普段は体の中に埋めているそうです。だから、顔を見る為には、体から顔を押し出します。危険を感じるとウロコをすぐに落とすため、完璧な標本は無いそうです。次こそ怪獣?実は、Eulagisca gigantea と同じウロコムシの...

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シャコの視力

 寿司で有名なシャコの話。 スイスとオーストラリアの学者がオーストラリアの「トンガリフトユビシャコ」を研究したところ、人間やほかの動物には見えない色まで見えることを発表した。 人間が見れるのは赤、青、緑の3原色。シャコはと言うと、見える原色数は11から12。もちろん、紫外線から赤外線までを見ることができる。それ以外にも、異なる偏光(光波の振動方向)を見分けることも出来る。ちなみに、人間が偏光を見分けら...

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首を斬られた場合(4)-ウミウシ-自切

2018年、奈良女子大水圏生態学研究室大学院生『三藤清香』さんらが、鹿児島で採集し、飼育していた、西太平洋、中部太平洋に分布するコノハミドリガイ(Elysia marginata)の頭と胴体が、切断しているのを、見つけました。切れた頭と胴体を観察していると、YOU TUBEで、見れますが、胴体を失った頭部は、頭部だけでもぞもぞと這い回り、数時間後には、エサを食べ始めたそうです。そして、1週間後には、心臓が再生し、約...

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首を斬られた場合(5)-プラナリア-体が記憶する

アメリカの遺伝学者『トーマス・ハント・モーガン』が、扁形動物門のプラナリア(ウズムシ)を、200以上に裁断した結果、再生できる栄養環境さえあれば、遅延や不完全な再生はあったものの、200を超える全てのプラナリア(ウズムシ)が、再生したそうです。ただし、条件があり、咽頭および目の前にあたる部分には、万能細胞を持たないため再生出来ないし、切断実験をする際は、1週間前から絶食させておかないと、切断時に自...

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不食(1)-ウミウシの盗葉緑体現象

首を斬られたウミウシの所で話した、「盗葉緑体現象」は、コノハミドリガイ(Elysia marginata)やクロミドリガイ(Elysia atroviridis Baba)以外にも、アメリカの東海岸の塩性沼沢や浅い入り江に棲む、体長約20-60mmのウミウシのElysia chloroticaや、沖縄、インドネシアやフィリピンに棲む、体長約5mmのテングモウミウシCostasiella kuroshimaeは、植物ではありませんが、光合成う事ができるので、「盗葉緑体現象」が...

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不食(3)-これ何?-究極の自己完結生物

これ何?ショートパスタのフジッリ?実は、うらやましいくらい究極の生物で、‎‎バミューダ‎‎やポルトガルの海岸や地中海のエルバ島の浅い砂浜に生息してる、環形動物門貧毛綱に属する「Olavius algarvensis」という、貧毛類です。「Olavius algarvensis」は、体長は約12-25mmで、口も胃も腸、そして、肛門などの消化器など、何も内蔵がない生物として有名で、心臓と血管そして、腹側神経索を持ち、体内に取り込んだ3-5種...

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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、放浪しました。

そして、
海外14カ国を、放浪し、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

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