これは?(37)-cockroach(3)

映画「スターウォーズ」に出てくる、惑星タトゥイーンに住む廃品回収業者のジャワを見て、あるゴキブリを思い出しました。それは、南米に生息しているゴキブリのLucihormetica luckaeです。Lucihormetica luckaeは、普通のゴキブリとは一味、違います。普通のゴキブリは一味違うLucihormetica luckaeは、何と…光ります。生息地域と発光体の位置と大きさから、防御目的のため、毒のある光るヒカリコメツキに、擬態していると考えら...

これは?(36)-cockroach(2)

ブラジルのセラードと呼ばれる草原地帯では、シロアリの一種のCornitermes cumulansが、巨大な塚をつくります。その塚は、雨期の最初の一週間だけ、夜間に緑色に鮮やかに光ります。それは、とても幻想的で、1度見れば、忘れられない風景です。この奇妙な現象は、昔から知られていましたが、何故かは分かりませんでした。保全生物学者『Kent H. Redford』が、1980年に、当時ハーバード大学の学生で、テングシロアリを食べるア...

これは?(35)-cockroach(1)

ゴムのおもちゃ?正面から見ると、もっと近づいて見ると、改めて上から見ると、この形は、もしかして…、そう、正解は、カマキリと共通の祖先のゴキブリです。実は、コオロギより繁殖力があり、ゴキブリより嫌悪感が少ないため、 爬虫類のペットのエサとして有名な、世界一美しいゴキブリと言われている、グリーンバナナゴキブリ( Panchlora nivea)です。メキシコから中央アメリカ、南アメリカの熱帯性気候の森林地帯に生息し、夜...

これは?(34)-青い棒と大きい虫

この青い棒みたいのは、何?近づいてみると、カマキリと同じ祖先のナナフシの仲間で、マダガスカルに生息するAchrioptera fallax と言います。キイチゴ、ラズベリー、ユーカリなどを食べるそうです。派手な赤い扇子みたいな羽を持っています。しかし、美しいのは成体のオスだけで、幼虫やメスは、地味です。左:オス 右:メスメスも赤い扇子みたいな羽は、オスと同じ。メスの方が大きく、体長はオスで約13cm、メスで約20cmで...

これは?(33)-カマキリとナナフシとゴキブリの共通点?-mantis(12)

英語で、カマキリを「Mantis」と言いますが、これは、ギリシャ語の「Mantidae」に由来し、占い師、預言者、僧侶という意味だそうです。両腕をあわせ折りたたむ姿勢と下半身を覆う長い翅が、長いローブを羽織り祈りを捧げる僧侶のように見える事から「Praying Mantis(祈る僧侶、預言者)」とも呼ばれているそうです。日本でも、前脚を持ち上げて、待ち伏せする姿が、祈っているように見えるので、おがみ虫と呼ぶ地方もあるそうです。...

これは?(32)-輝く虫(6)

沖縄に住んでいる時に見た事のある、日本のチョウとしては最大級のタテハチョウ科のオオゴマダラ( Idea leuconoe)の蛹は、金色に輝いています。ゆっくりと羽ばたきフワフワと飛ぶ事と、羽の模様が新聞紙が、風に舞っているように見えることから、沖縄では、新聞蝶と呼ぶ人もいました。沖縄では、平地から山地まで生息し、季節を問わず繁殖するので、通年見ることが出来ますが、冬は少な目です。ちなみに、沖縄県の宮古島市や石垣...

これは?(31)-輝く虫(5)

世にも美しい昆虫として有名なのは、ホウセキゾウムシ。タテスジホウセキゾウムシ(Eupholus cuvieri)や、ショーエンヘリーホウセキゾウムシ(Eupholus schoenherri)やロリエホウセキゾウムシ(Eupholus loriae)や、Pachyrrhynchus tayloriやPachyrrhynchus congestusなどなど…。そして、輝く虫は、まだいます。(続く)...

これは?(30)-輝く虫(4)

南米に生息する糞虫、テイオウニジダイコクコガネ(Sulcophanaeus imperato)は、輝いています。糞虫は、日本にも、生息していて、日本のダイコクコガネ(Copris ochus )は、輝いてはいませんが、オスの頭部に角があり、黒くて格好良いです。でも、糞虫は、輝いたり、格好良くても、人気が出ないのは、動物の糞が主食だからだと思います。ミンダナオ島のアトラスオオカブト(Chalcosoma atlas)や、ニューギニアやオーストラリア...

これは?(29)-輝く虫(3)

日本の輝く虫は、カナブン(Rhomborrhina japonica)や、コガネムシ(Mimela splendens)やオオセンチコガネ(Geotrupes auratus auratus)サクラコガネ(Anomala daimiana)、そして、コガネムシ以外も、日本には、有名なヤマトタマムシ(Chrysochroa fulgidissima)もいます。日本に生息するタマムシは、ルリナカボソタマムシ( Coraebus niponicus)、アオマダラタマムシ(Nipponobuprestis amabilis)、オガサワラタマムシ(Ch...

これは?(28)-輝く虫(2)

これ金細工?ブローチ?実は、オーストラリアに生息しているコガネムシのgold christmas Beetle(Anoplognathus aureus)で、オーストラリアのメルボルン動物園で、研修していた時に、学芸員に教えてもらいました。初めて見た時は、その輝きにビックリして、学芸員に大丈夫かと言われるまで、しばらくじっと見つめていました。でも、実物の輝きを見れば、時間を忘れて、誰でもじっと見つめると思います。裏も輝いています。でも...

これは?(27)-輝く虫(1)-mantis(11)

この輝くのは?東南アジアに生息するカマキリ界の中では一番美しいと言われているケンランカマキリ(ハンミョウカマキリ)( Metallyticus splendidus)と言います。カマキリの中でも特に原始的な種類で、ゴキブリとカマキリの祖先は同じで、ゴキブリに近いと言われていて、前胸が短く、樹幹を迅速に走り回る様子は、ゴキブリに似ているそうです。(続く)...

これは?(26)-透明?(4)-mantis(10)

カマキリは、研究者により数の開きはありますが、全世界で2千種前後と言われています。透明なカマキリを、八木山動物公園のK獣医の得意なマニアックな分野の情報を探していると、ついに見つけました。また、脱皮殻?でも、よくみると、Glass Mantisの脱皮風景でした。脱皮した後をよく見ると、今回は、脱皮殻ではなく、体が透明なカマキリGlass Mantis(Sinomantis denticulata)でした。中国に生息しているそうです。何と、体が...

これは?(25)-透明?(3)-蝶

透明な翅として有名なのは、メキシコから南アメリカ大陸にかけて、生息する約320種いるタテハチョウ科:マダラチョウ亜科:トンボマダラ族のトンボマダラチョウで、Greta andromica や、Pteronymia artena  など、トンボマダラチョウの仲間の多くは、翅が透明で、Dulcedo polita は、角度により、光を反射します。Cithaerias pireta も、角度により、光を反射します。このように、トンボマダラチョウの仲間の翅は、鏡のよう...

これは?(24)-透明?(2)-日本の虫

透明な翅を持つ虫として有名なのは、日本に生息しているジンガサハムシ(Aspidomorpha indica Boheman)です。ヒルガオの葉を食べているですが、体長が、約8mmなので、よく観察しないと見つけられません。他には、きれいな花を咲かせますが、葉や茎を揉むと屁糞のような悪臭があることから、ヘクソカズラ(屁糞葛)と名前のついた雑草があります。ヘクソカズラの葉の表面が白くなっていれば、この裏側にほぼ間違いなく見られる東...

これは?(23)-透明?(1)-mantis(9)

大学院(伝染病教室、微生物教室)を卒業する少し前から、松島水族館に勤務しました。魚や動物の事は、飼育係から教えてもらいました。でも、獣医師は、学校を卒業しても半人前で、先輩獣医(お師匠さん)から指導を受けて、初めて1人前の獣医になります。松島水族館の1代目獣医だったので、お師匠さんを探しました。宮城県は、優しい人が多く、すぐに師匠は、見つかりました。ちなみに、宮城県は優しい人が多く、例えば、車を運...

これは?(22)-花?-mantis(8)

花?実は、中央にいるのは、東南アジアに生息するハナカマキリ(Hymenopus coronatus)の幼虫です。今まで、ハナカマキリの幼虫は、その外見に注目され、周囲の花にそっくりな姿をすることで、獲物に気づかれないように身を隠して、獲物を捕るだけの攻撃擬態(ペッカム型擬態)だ と考えられていました。しかし、派手な見た目以外にも、驚くべき方法を、持っている事が最近分かりました。ちなみに、ハナカマキリの初齢幼虫は、赤と...

これは?(21)-アリ?-mantis(7)

アリ?実は、東南アジアに生息しているAsian ant mantis(Odontomantis planiceps)と言います。幼体の頃は、アリに似ていますが、大人になると、こうなります。カマキリと言えども、幼体の頃は弱く、捕食者動物に襲われる可能性が高いので、熱帯アリは、有名なヒアリ(殺人アリ)のように、刺す咬むなどの攻撃が強く、捕食者が避ける可能性が高いので、アリに擬態して、捕食を回避するためのベイツ型擬態と考えられています。でも...

これは?(20)-ダンサー?-mantis(6)

これは、ダンサー?実は、アフリカに住んでいる、体長13cm位のニセハナマオウカマキリです。葉っぱの上で、ポーズを決める英語では、「devil's flower mantis(悪魔の花蟷螂)」と言います。強そう。成虫は、派手ですが、幼虫は、枯れ葉などに擬態しているので、地味な茶褐色です。(続く)...

これは?(19)-枯葉?-mantis(5)

枯葉?実は、マレーシアに棲息する、ヒシムネカレハカマキリ(Deroplatys lobata)と言います。枯葉のような姿をしています。名前の由来は胸がひし形をしているからだそうです。威嚇のポーズ普通の時はこんな感じ。交尾風景で、上にいるのがオスで、下にいるのがメスです。メスは卵がかえるまで大切に守るそうです。似た種類に、マレーシアに棲息する8cm位のマルムネカレハカマキリ ( Deroplatys Truncata)がいます。(続く)...

これは?(18)-生きている枝?-mantis(4)

これは何?つる性植物?小枝?近寄って、顔をみると、エイリアン?実は、東南アジアに棲息する「オオカレエダカマキリ(ドラゴンマンティス)( Paratoxodera cornicollis)」です。脚は、細く、顎も小さく、鎌も細く、華奢に見えますが、体長約20cmの世界最大のカマキリです。胸部、脚などの部分に緑色の葉みたいなものが付いて、枯れ枝に擬態した姿で獲物を待ち伏せて捕食するそうです。大きな細長い体が、龍のように見える...

これは?(17)-ゴースト?-mantis(3)

降霊術をしている所?そして、妖怪が出た?でも、大きく見えるけど、全長5cmと、意外と小さい。「幽霊カマキリ(Ghost mantis)(Phyllocrania paradoxa)」と言って、名前にインパクトがあります。アフリカおよびマダガスカル島に、棲息していて、コウロギなどの昆虫を食べるそうです。大きい方がメスで、小さい方がオスです。ちなみに、日本では、カマキリが、前脚を持ち上げて待ち伏せする姿が、祈っている様に見える事から...

これは?(16)-折り紙?-mantis(2)

これは、枯れ枝?絵画?折り紙?もう少し近くで見ると、違う角度で見ると、何か分からなくなります。色が違うとこんな感じです。もう少し近くで見ると、新世紀エヴァンゲリオンに出てくる使徒?以前、朝日新聞で、ある男の子が、幼虫から大事に育てたカマキリとの別れが、近づいてきたので、男の子はバイオリンを弾き、天国のおじいちゃんによろしくねと言って、涙を流したという話を読んだ事がありますが、名前は、ヨウカイカマキ...

これは?(15)-うんぺい?-mantis(1)

これは、秋田のスーパーでよく見かける和菓子のうんぺい?実は、タンザニアなどのアフリカに住むカマキリの、アフリカメダマカマキリ(Pseudocreobotra wahlbergii)です。全長4cm位で、4-8カ月で、成虫になり、成虫の寿命は、1-2カ月です。ちなみに、ジャワなどのアジアに住むコモンフラワーマンティスや、マレーシアなどのアジアに住むヒョウモンカマキリも羽に模様が付いています。(続く)...

寄生虫の野望(7)-トキソプラズマ(4)

トキソプラズマに感染している人間の行動は、同じ特性が、認められたそうです。男性は、内向的で、疑い深く、反抗的になり、女性は、信頼性があり、従順な傾向になるそうです。そして、感染者には、反応時間が、遅いという特徴が認められました。2011年に行われた調査では、トキソプラズマに感染している男性は、感染していない男性よりも、ネズミと同じく、ネコの尿のニオイに、好意的な反応を示したそうです。ただし、感染し...

寄生虫の野望(6)-トキソプラズマ(3)

トキソプラズマは、ネズミだけではなく、人間も影響を受ける事があります。チェコの進化生物学者Jaroslav Fregr博士は、「トキソプラズマは、人間も含めて、動物の脳をコントロールしている。」という学説を、主張しました。  何故なら、1990年、Fregr博士の同僚の研究者が、トキソプラズマの新たな診断テストを開発したので、Fregr博士が、試験に参加しました。その結果、Fregr博士が、トキソプラズマに感染している事が分か...

寄生虫の野望(5)-トキソプラズマ(2)

スウェーデンのカロリンスカ研究所感染症学センターのAntonio Barragan博士たちが、マウストキソプラズマの寄生場所を調べた結果、トキソプラズマを殺すはずの樹状細胞に、寄生している事を発見しました。白血球の1種の単球が、組織内に移動するした後、免疫力を高める樹状細胞に変化しますが、トキソプラズマが、その樹状細胞の中で、神経伝達物質であるGABA(ガンマ・アミノ酪酸)を作り、同じ樹状細胞の外側にあるGABA受容体を...

寄生虫の野望(4)-トキソプラズマ(1)

哺乳類も寄生虫に、コントロールされることがあります。1908年に、北アフリカの国々に生息する齧歯目のアトラスグンディの脾臓から、原虫のトキソプラズマが初めて発見されました。ちなみに、トキソプラズマの学名 (Toxoplasma gondii)の、gondiiは、アトラスグンディが由来だそうです。トキソプラズマは、ネコやネズミだけでなく、ネコの糞などを介して、人間も含めて、哺乳類や鳥類などほぼ全ての温血動物脊椎動物に寄生し...

寄生虫の野望(3)-コマユバチ(2)

コマユバチのカリヤコマユバチは、トウモロコシの害虫アワヨトウの幼虫に、産卵管を刺し、数秒で、約40-100個の卵を産み付けるそうです。そして、カリヤコマユバチの卵巣から、アワヨトウの幼虫が持つタンパク質と構造がよく似たタンパク質が分泌され、卵を包むそうです。そのため、異物と認識しないので、自分の細胞として認識するので、免疫系が働かないと推測されています。その上、約1億年前にコマユバチの染色体に、ポ...

寄生虫の野望(2)-コマユバチ(1)

コマユバチは、世界で5千種以上、日本で3百種以上いて、全ての種が、ほかの昆虫に寄生する寄生蜂だそうです。コマユバチのブードゥー・ワスプは、シャクガの幼虫に、産卵管を刺し、約80個の卵を産み付けるそうです。体内で孵化したブードゥー・ワスプの幼虫は、生きているシャクガの幼虫を少しづつ食べて、成長して、ブードゥー・ワスプの幼虫が、シャクガの幼虫の体内から出て、蛹になるそうです。しかし、シャクガの幼虫は、...

寄生虫の野望(1)-ロイコクロリディウム

寄生虫に、宿主が支配されることがあります。有名なところでは、映画「パラサイト・イヴ」でも紹介されていた吸虫のロイコクロリディウム(レウコクロリディウム)。ロイコクロリディウムは、終宿主の鳥で卵を産み、中間宿主のカタツムリで成長するそうです。まずは、鳥の糞の中にロイコクロリディウムの卵があり、カタツムリに食べられるのを、じっと待っています。カタツムリに食べられると、カタツムリの体内でふ化し、成長して...

キツネの話(6)

スターリン独裁時代のソ連は、遺伝子の存在を認めなかったそうです。何故なら、「生まれつき決まっている。」という遺伝子の存在を認めてしまったら、人は努力をしなくなってしまうと恐れたからだそうです。遺伝子の概念は、ソ連の思想や国体を脅かす存在だったそうです。そのため、キツネの遺伝子研究は、途中で中断を余儀なくされたそうです。そして、スターリンに重用された農学者Trofim D. Lysenkoが、『ロシア科学アカデミー...

キツネの話(5)

子供は、色々なものに興味を持ち遊びます。「エリート」キツネは、成獣になっても人と遊び、きゃんきゃん鳴き、名前を呼ぶと何処にいても、飛んで来るそうです。こうした「子供の特質」は、「知性」を発達させるために有効です。子供の内は、驚くほど早く色々な新しい物事を吸収していきます。実際、人間の赤ちゃんの知的進化を見れば明らかです。子供のうちなら、複数の外国語でも、すぐに習得します。しかし、警戒心の無さが、天...

キツネの話(4)

「新世代のキツネ」のホルモンを調べたところ、 「野生のキツネ」と比べて、「セロトニン」が、飛躍的に高くなり、「アドレナリン」が、格段に低くなっていることが分かりました。「セロトニン」は、幸せホルモンとも呼ばれ、安定した精神状態を保つ神経伝達物質です。ちなみに、犬猫の不安な状態を改善する時に投与する事もあります。「アドレナリン」は、攻撃ホルモンとも呼ばれ、心拍数を上げたり、表皮の血管を収縮し、興奮状...

キツネの話(3)

「エリート」は、生後1ヶ月頃から、「人間馴化」の兆候を示したそうです。「エリート」の割合は、交配10代目で18%、交配20代目で35%、現在は70-80%と、交配が進むにつれ、「エリート」の割合が増えていったそうです。そして、8-10代目で、毛色の変化が現れました。特に顔面に白い毛の色の部分が見られたそうです。そして、耳が垂れたり、青い目になったりと形態の変化が起きたそうです。そして、15-20代...

キツネの話(2)

キツネと人間との接触は給餌の時だけで、人間による訓練は一切行わなかったそうです。 そして、顔の前に手を出しても、噛みつかない攻撃性の低い個体を掛け合わせて、「従順なキツネ」に品種改良していったそうです。ちなみに、動物園勤務の時、保護されたキツネを、飼育した事がありますが、野生のキツネ」は、警戒心が強く、人間に対して攻撃的でした。そして、研究所では、形態ではなく、性格を重視した交配を重視し、最初に、...

キツネの話(1)

動物園勤務の時は、秋田市民の皆さんの前で色々な話をしていましたが、動物園を辞めてからは、沢山の人の前で、話す機会はありませんでしたが、秋田市役所の依頼で、久しぶりに犬猫から野生動物まで色々な動物の話をしました。コンパニオンアニマルを語るには、野生動物が人に飼われるまでの歴史が大切だと思います。その事を知らない、動物を人間が愛護してやるという上から目線の、ある社団法人には、系統だった考えが、面白くな...

これは?(23)-ダムのゴミ?

イタリアにあるダムの急斜面の壁に付いている点は、何?ダムの汚れ?少し近付いてみると、ゴミ?もう少し近くに寄ると、壁に動物がへばり付いている。さらに近くに寄ってみると、答えは、Alpine Ibexです。ダムの壁に付いている塩やミネラル分を舐めているそうです。ちなみに、他にも塩やミネラル分を、求めている生物もいます。コンゴウインコが集まって、ゾウは洞窟に入って、シロイワヤギは、危ない崖を通って、不安定な足場で...

ワニvsヘビ

 ナショナルジオグラフィックによると、 南米コロンビアで、フロリダ大学の研究者が、6000万年前の新種のワニ「Cerrejonisuchus improcerus」の化石を発見したそうである。大きさは2m。 2mもあれば、無敵なようだが、上には上がいる。 ワニの化石の近くで、同時代の地層から、「Titanoboa cerrejonensis」というヘビの化石も見つかった。推定で、体長13mで体重1140kg以上と超巨大でティラノサウルス並。体の...

カラス対策

最近、東京都では、絶滅危惧種の渡り鳥コアジサシをカラスから守るため、ミツバチの巣箱を置く実験を始めた。黒色のものを攻撃するというハチの特性をいかし、卵やひなを狙うカラスを近づかせないのが狙い。ミツバチを飼うようになってからはカラスを見かけなくなったという。現在、この場所のコアジサシの巣は約2万匹のミツバチによってパトロールされているという。 大森山動物園勤務時代、カラスが、展示動物の毛をむしったり...

火星から来たアリ

 アマゾンは常に新種が見つかる可能性が高い。2008年に、テキサス大学の学生が、ブラジルのマナウスで、新種のアリを発見した。 働きアリとみられる個体が1匹見つかっただけ。(この流れは、オーストラリアで、3匹見つかり、その後40年間見つからなかった幻の化石アリのアカツキアリに似ている。)DNA分析の結果、主要なアリの系統から1億年以上前に、分岐した種の唯一の生き残りであると分かった。 色白で目を持たな...

昔話(4)(犬-第3話)播州犬寺物語(2)

『枚夫』は2頭の愛犬に「戦場で死ぬのは仕方がない。でも、あのような者に、ここで殺されるのは、末代までの恥。そのような事は、耐えられない。だから、自分が死んだら、誰にも見つからないように、 自分の死体を全部食べてくれ。」と頼んだそうです。すると、2頭は留守居の方に走り出し、1頭は、留守居の持っていた弓の弦を噛み切り、もう1頭は留守居の喉に噛みつき殺したそうです。その後、『枚夫』は妻を追い出したそうで...

昔話(3)(犬-第3話)-播州犬寺物語(1)

その昔、「蘇我入鹿」の召集に応じて兵庫県神崎に住む『枚夫(牧夫)(枚夫長者)』が、 都に出征しました。しかし、『枚夫』が不在の間に、妻と留守居が不倫関係となったそうです。 『枚夫』は、役目が終わったので、家に戻って来たそうです。無事に戻って来たうえ、手柄をたてたので、その夜は、宴会になりました。その時、留守居が明日、気分転換に山歩きをしようと誘ってきました。そして、翌日 『枚夫』は、白い雄犬と黒い雌...

昔話(2)(犬-第2話)-丁未の乱(2)

アフガニスタンのタリバン政権との戦争の時、乗っていたヘリコプターが攻撃され、米海軍特殊部隊シールズの下士官Jon Tumilsonが戦死しました。葬儀はアイオワ州で行われたそうです。その葬式の時、棺の前で横たわり、その場を離れようとしなかったのは、戦地での軍用犬であり親友だったラブラドールのHawkeyeでした。床にいるのが、Hawkeye。軍友のNikki Virgilioは、「Hawkeyeは軍用犬でしたが、それ以上にJon Tumilsonの親友で...

昔話(1)(犬-第1話)-丁未の乱(1)

映画にもなった漫画家 村上たかし氏の『星守る犬』を読んで、『日本書紀』に書かれている犬の話を、思い出したので、その話をします。今から1400年位前、仏教派と神道派との権力闘争のため、蘇我氏と物部氏が戦った『丁未の乱』時に、それは起こりました。激しい戦いでしたが、仏教推進派の蘇我氏が勝ちました。 物部氏に仕えていた『捕鳥部万(鳥取部万)(捕鳥部萬)』は、 普段は、朝廷に献上するため、愛犬の白い犬と一緒...

クローン動物(9)ーがん探知犬(8)

皮膚細胞は多種多様な揮発性有機化合物(VOC)を、放出していることが知られています。それらの多くは匂いのある物質であるため、がん、 遺伝子疾患、ウイルス・細菌感染などによって、化合物の組成が変わることで匂いも変わると考えられ、病気の診断に利用できる可能性が考えられています。 フィラデルフィアにあるモネル化学感覚研究所のGeorge Preti博士らにより、人の健康なメラニン細胞と皮膚癌のメラノーマから放出されるVOC...