クローン動物(5)ーがん探知犬(4)
- 2013/12/22
- 12:22
がん患者由来の尿サンプルの臭いを、
事前にかがせて覚えさせた後に、
がんサンプルとコントロールサンプルとを、
見分けさせる訓練を何度も繰り返し行うそうです。
ほめられるとやる気が出るので、
がんサンプルを嗅ぎ当てたときには、
テニスボールを使って遊ぶという
「報酬」を与えているそうです。
このようにしてがん由来のサンプルと
そうでないものを見分ける能力を、
身につけさせたそうです。
そして、がんを探知する実験方法は、
二重盲検試験といって、
実験実施者も「マリーン」も、
共に正解が分からない状態で実験を行うそうです。
だから、「マリーン」が判断には、
人の挙動などによる影響が無いと考える事が出来ます。
そして、「マリーン」は、
50例以上もある子宮がん患者由来の尿サンプルについて、
全て嗅ぎ当てました。
感度は100%ということになります。
このなかには、進行した子宮がん患者だけではなく、
子宮がんのごく初期の患者なども含まれていたそうです。
また「マリーン」は、
卵巣がんについても全てを嗅ぎ当てたそうです。
「がん」と診断する確率の「感度」については、
共に100%の結果となりました。
また、がんでない方を「がんでない」と判断する
「特異度」についても、
子宮筋腫や子宮内膜症では、
数十例を調べても一度も反応せず、
100%だったそうです。(続く)
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